2018年8月15日(水)

北陸豪雪1週間 必需品物流、混乱続く

2018/2/13 22:30
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 北陸地方を襲った記録的な豪雪から1週間たった13日、福井県嶺北地域や同県に近い石川県加賀市などでは物流の混乱が続いている。ネット通販業者やスーパー、ガソリンスタンドなど消費者への影響が大きい業種を中心に、配送の滞りや品薄が解消されないままだ。

下着ネット通販のすててこ(福井県あわら市)では、大雪で商品を出荷できない状態が続く

下着ネット通販のすててこ(福井県あわら市)では、大雪で商品を出荷できない状態が続く

 下着のネット通販業者、すててこ(福井県あわら市)の物流倉庫には梱包済みの商品約1800個が積み上がる。宅配業者の集荷が6日から止まり足元の売上高が半減、注文取り消しも30件ほど出た。笹原博之社長は「滋賀県の物流拠点まで自力で持って行こうとしたが、物流の混乱を招くとして業者に断られた」。

 一方、宅配業者によって復旧の速度に差が出てきているようだ。靴のネット販売を手掛けるザカモア(福井県坂井市)では、6日から止まっていた車での集荷が12日に再開した。

 杖(つえ)製造のスミタ(石川県加賀市)では、取引がある宅配業者のうち1社は持ち込みでのみ集荷を受け付け、もう1社は配送・集荷ともに中止の状態だ。「物流網が復活しても滞っていた荷物が殺到し、1週間は影響が残るのでは」と墨田雄二社長は懸念する。

 アイ・オー・データ機器の浜田尚則社長は、13日の2017年7~12月期決算会見で「今週はある程度物流が回復しないと困る」と語った。同社は注文内容に応じ、石川県内の十数カ所の倉庫から本社に製品を一旦集めて出荷する体制を取っている。物流網が複雑なため雪の影響が大きく、同日時点で1日当たりの出荷額約2億~4億円のうち5割程度しか出せていない状況だ。

 ヤマト運輸によると、北陸からの荷物の発送は徐々に回復する傾向にあるという。能登地域など石川県北部でドライバーによる荷物の個別集荷を一部で再開、持ち込みの荷物に限り集荷を始めた地域もある。ただいずれも遅延の可能性が高く、福井県では嶺北を中心に個別集荷の見通しが立たない。

 小売りでは品薄の状態が続く。食品スーパーなどを展開するヤスサキ(福井市)は13日から全店で平常営業に戻ったが、配送の遅れで食品の一部が品薄状態。同社によると「生活防衛で客単価が通常の1.5倍になっている」という。

 西武福井店(福井市)では、豆腐や牛乳、卵など一部の商品で欠品や品薄が続き、野菜の入荷が数時間遅れた。今後数日間は同様の状態が続くとみている。

 車社会を支えるガソリンスタンドでは休業や給油制限が続く。福井県の調査(13日午後4時時点)によると、同県嶺北地域に230ある店舗のうち、88店舗が休業、106店舗で給油制限が続く。

 県内には標準的な1日の出荷量2500キロリットルを超える燃料が入って来ているが、道路状態が悪くタンクローリーによる配送が思うように進んでいないためだ。県内で複数のガソリンスタンドを運営する事業者は「供給が追いつかず、まともに営業できない」と話した。

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