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楽天が13日発表した2017年12月期連結決算(国際会計基準)は、純利益が前の期比2.9倍の1105億円と3年ぶりに過去最高となった。クレジットカードやネット銀行など金融事業が拡大。米アマゾン・ドット・コムなどとの競争で採算が悪化した電子商取引(EC)事業を補った。
売上高は21%増の9444億円、営業利益は90%増の1493億円といずれも過去最高だった。前の期に海外事業を中心に約250億円計上した減損損失がほぼなくなったのも利益を押し上げた。
業績拡大をけん引したのは金融事業だ。同事業の営業利益は11%増の728億円。クレジットカードの取扱高が過去最高になったほか、銀行もローン事業が好調だった。
半面、国内EC事業の営業利益は4%減の746億円と振るわなかった。販促ポイントの費用負担が増えたのに加え、フリマアプリなど新規事業への投資が重荷となった。
18年12月期は売上高で前期比10%以上を目指す。19年末の事業開始を目指す携帯電話事業では、設備投資による今期業績への影響はほぼないという。