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スノボHP平野、黄金のルーティン

2018/2/14 2:30
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 ハーフパイプ(HP)で縦に2回・横に4回転する大技「フロントサイドダブルコーク1440」は世界で一握りのライダーしかできない。決められる平野歩夢でも、1度やれば「呼吸が続かなくなる」という。

平野の予選2回目のエア=山本博文撮影

平野の予選2回目のエア=山本博文撮影

 平野の強敵、ホワイトは1月の大会で100点満点を記録した。フロントサイドダブルコーク1440を最初に決め、次に3回転、3つ目は1回転半とし、4つ目と5つ目を続けて3回転半、とつなげた。ただホワイトでさえ「1440」の後はどこかで回転の少ない技を挟む。半円内を往復するHPは基本として減速していく。だからどこかで一息つき、スピードを生き返らせている。

 これに平野はどう応じたか。1月末のXゲームで彼が繰り出したのは、1つ目をストレートジャンプで入りつつ、2つ目から「1440」を連続させ、息もつかせず3回転半、3回転半と続けるルーティン。

 「1440」1つでも難しいのに、それを連続したうえに3回転半を続けるのは、スピードを殺さぬ着地の精度がなければできない。大げさかもしれないが「奇跡のルーティン」。得点は99点だったが、連続性と難度でホワイトの100点より高く評価できるものだ。

 平野にとっての難関は4回転の連発ではなく、むしろ最後の技、バックサイドからの「ダブルコーク1260」だと思っている。地面が見えない向きで着地するこの技は苦手で、ずっと練習してきた。

 予選での順位と得点は度外視していい。平野、ホワイト、ジェームズ(オーストラリア)の3強いずれも流していたからだ。決勝でホワイトは冒頭に「1440」連発に挑むだろう。平野の構成を上回るにはそれしかない。ジェームズは5つ目で、平野が苦手な技をさらに逆スタンスから踏み切る高難度の「バックサイドダブルコーク1260」を入れるはず。それでも、平野が2週間前にみせたルーティンの方が上を行く。

 予選で流しても平野に95.25点がついたのは、ライン取りの確かさ、クリーンな演技、滑走の基礎が高く評価された証し。ホワイトの高さは気になるが、勝負のルーティンを再現できれば金メダルに手は届く。

(スノーボード専門誌編集長 野上大介)

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