米国発の世界的な株価急落を受けて、米連邦準備理事会(FRB)の対応策に期待が集まっている。だがFRBの今の目的は、人為的に膨らませた「債券バブル」の空気を静かに抜いていくことにある。緩和マネーの恩恵を受けてきた企業も政府も今のうちに、逆風を突破する力をつけるべきだ。
米国の投資銀行経営者、A氏の最近の体験をまず紹介したい。景気が世界的に加速する中での株価急落という、めったに起きない現象のしくみが…
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グローバル市場
東京、ニューヨーク、ソウル、香港を拠点に市場を通して世界を見てきた。アジア通貨危機、日本の金融危機、リーマン危機も取材。編集委員、論説委員、英文コラムニストを経て2017年2月より現職。市場に映る全てを追う。