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NTT、平らなシートで凹凸錯覚 電力使わずこするだけで

車の模型をイラストの上で動かすと、橋のところだけで凹凸を感じる

NTTは電力を使わずに平らなシートで凹凸を感じさせる技術を開発した。強力な磁石を近づけて、印刷するように様々な形状にN極とS極を書き込んだ磁石のシートを使う。2枚のシートをこすり合わせることで力が生じ、平面に凹凸がある錯覚を生む。今後、子供向けの絵本や玩具などに応用を目指す。

市販の材料や装置を組み合わせて、簡単に凹凸感を生み出せる。研究チームは、冷蔵庫などに張り付けて使う磁石のシートとペーパークラフト用の装置を活用した。入力した形状に合わせて自動で切断する機能がある。先端の刃を強力な磁石に置き換えて、ストライプ状やチェック状にN極とS極を書き込んだ。

2ミリメートルごとにN極とS極をストライプ状に入れ替えた2枚のシートを指で滑らせたところ、平らなシートに凹凸があるように感じた。シートを動かすと反発する力や引き合う力が変化して、裏に凹凸があると錯覚する仕組みだ。ストライプの幅を調節すれば、感じる凹凸の大きさなどを変えられる。

2枚のシートを組み合わせて、絵本や玩具を試作した。振動するロボットをシートの上に載せたところ、動きを制御できた。車に見立てた小さな模型をイラストで滑らせて、橋の部分だけで凹凸を感じる絵本も作った。反発する力や引き合う力を使って、大きな石をよけさせたり、大きな穴に引き寄せたりできた。

従来の方法では、電源でモーターやスピーカーを動かして、振動で凹凸を感じさせていた。材料に実際に凹凸をつけると厚みが必要になる。新技術は電力を使わず、薄いシートをこすり合わせるだけで済む利点がある。

今後、イラストを入力すれば自動でN極とS極の形状を印刷するソフトウエアを開発する。

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