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実力伯仲 カーリング女子は大混戦

日本のカーリングが男女そろって五輪に登場するのは、ともに5位だった長野大会以来。連続出場を続けてきた女子に後れを取っていた男子も、今回は20年ぶりに大舞台に立つことができた。

10チーム総当たりの1次リーグを突破して4チームによる決勝トーナメントに進むことが目標。男女ともそれを目指す力は十分ある。その先にはメダルも見えてくる。

平昌五輪代表のSC軽井沢クラブ(後列)とLS北見の選手ら=共同

カーリングは他競技と違い、単独チームが国を代表して戦う。日本の世界ランクは現在女子が6位、男子が8位だが、これは主要な国際大会でのそれぞれの代表の成績を総合したものであり、今回の出場チームの実力をそのまま反映したものではない。

男子代表のSC軽井沢クは昨年まで日本選手権を5連覇(今年は五輪代表は男女とも不参加)して世界選手権にも連続出場。2016年には4位に食い込んだ。

10年前から同じメンバーで戦っている世界的にも珍しいチームだ。スキップ両角友を中心にそれぞれが投げるショットの性質や得意な技術を熟知している。戦術も明確で序盤から積極的に攻め、相手に難しいショットを強いる展開を作りながら、複数得点を狙う。このチームに限らないが、男子ではハウス(円)内にたまった石を複数まとめて動かして局面を変える派手なショットが見どころだ。

女子のLS北見は16年の世界選手権で2位となり、世界の舞台で日本初のメダルを獲得した。男子よりも4強入りは近いだろう。

サードの吉田知はソチ五輪にも出場して5位入賞に貢献。スキップの藤沢も15年に移籍してチームに加わった。メンバーが固まってからの時間は短いが、コミュニケーションはよく取れている。

このチームで私が注目しているのは、ブラシで氷をこすってストーンの速度や方向を調整するスイープ。152センチの吉田夕と145センチの鈴木の小柄なコンビが世界の大きな選手に負けないパワーと技術をみせる。

1次リーグは9試合を戦う長丁場。毎日の調子の波があるし、氷の状態、シートごとに用意されるストーンの個性などさまざまな条件が複雑に絡んで勝負を左右する。格下とされるチームの金星は珍しくない。強いチームでも勝ち続けるのは難しい。一つの勝ち負けに気持ちを揺らすことなく、毎日ベストの戦いを続けることが大切だ。

6勝3敗か5勝4敗が4強進出を分けるラインになりそう。実力伯仲の女子は大混戦が予想される。

(カーリング現役選手 松村雄太)

 まつむら・ゆうた 1989年長野・軽井沢出身。12歳の時、少年サッカークラブの先輩だったSC軽井沢クのサード清水に誘われてカーリングを始める。タカハシグループ所属。北海道を本拠とする4REALのメンバーとして活躍する。昨年の日本選手権決勝はSC軽井沢クに敗れた。2022年北京五輪出場を目指す。

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