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恩師「ずばぬけた集中力」 高梨、入学4カ月で高認合格

4年前の雪辱を果たし、高梨沙羅選手(21)が銅メダルを獲得した。高梨選手の母校「グレース・マウンテン・インターナショナル・スクール」(北海道旭川市)の池田成二教頭(48)は「着地の瞬間、珍しくガッツポーズも見られた。納得のジャンプをできたことが何よりうれしい」と感慨ひとしおだ。

中学卒業後、競技に専念できる環境を求め、フリースクールの同校に進学した高梨選手。池田教頭は「厳しいトレーニングを続けながら、試験勉強のため無心に机に向かう集中力がずばぬけていた」と振り返る。

冬シーズンには海外遠征が続き、学校を休まざるを得ないことから高校1年の8月実施の高校卒業程度認定試験(旧大検)に照準を合わせた。

入学から準備期間はわずか4カ月。早朝トレーニング後の午前6時に北海道上川町の自宅から約1時間半かけて登校。昼休みにお弁当を食べる以外は、ずっと授業を受けたり、過去問を解いたりと勉強漬けの日々を送った。受験科目は計8科目。1日10時間以上の猛勉強を続けた。池田教頭が「そろそろ休憩しようか」と声をかけないと、勉強をやめないほどの集中ぶりだったという。

試験本番の前日まで合宿に参加。2日間の試験を終えると、その日のうちに札幌市の大倉山ジャンプ競技場で大会予選に出場する強行軍ながら無事、全科目で合格を果たした。池田教頭は「トレーニングをこなしながら、たった4カ月で膨大な量の勉強も両立した。こんな生徒は初めて」と舌を巻く。

合格後は同校で英会話に力を入れた高梨選手。「外国人選手とコミュニケーションをとったり、英語のインタビューに答えたりしたい」との希望を受け、外国人教員とスキー用語などを使った英会話の授業も行った。

幼稚園から高校まで数十人の生徒を抱える同校に、高梨選手は毎年クリスマスケーキを贈ってくれるといい、昨年末も母親が代理で届けてくれた。池田教頭は「メダルの色より、ケガなく表彰台に立てたことが良かった」と安堵した様子で、「(ソチ五輪後の)4年間は本当に長く、苦しかったと思う。頑張ったね、と声をかけたい」と喜びをかみしめた。

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