熊本で石牟礼道子さん告別式 水俣病描いた作家に別れ

2018/2/12 18:30
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四大公害病の一つ、水俣病の過酷な世界を描いた著書「苦海浄土」で知られ、10日に90歳で亡くなった作家、石牟礼道子さんの告別式が12日、熊本市で営まれた。病に苦しむ患者らに寄り添い、近代が抱える課題を問い続けた石牟礼さんに、参列者は最後の別れを告げた。

編集者として執筆活動を長く支えてきた日本近代史家の渡辺京二さん(87)は、石牟礼さんを納めたひつぎを乗せて会場を後にする車を、手を振って見送った。関係者によると、近親者や石牟礼さんと親交の深かった知人ら約60人が集まった。

熊本県水俣市で胎児性患者らを支援する施設「ほっとはうす」を運営する加藤タケ子さん(67)は「患者の生きるたくましさを、信じてくれた」と生前の石牟礼さんを思い起こし、声を詰まらせた。

石牟礼さんは1969年、代表作となった同書を刊行。水俣の実相に多くの人々が目を向けるきっかけとなった。パーキンソン病と闘いながら、晩年も精力的な執筆活動を続けた。〔共同〕

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