こどもホスピス広めよう 横浜で初のサミット
重い病気や障害のある子供が家族と一緒に過ごす「こどもホスピス」について考える「第1回全国こどもホスピスサミット」が11日、横浜市で開かれた。出席者らが、全国に設置を進める必要性を確認し合い「子供と家族に豊かな時間を提供し、地域とともに歩む開かれた施設を目指す」との宣言を発表した。

サミットでは、大阪市鶴見区にある「TSURUMIこどもホスピス」の現場責任者、水谷綾さんが、施設にキッチンカーや移動動物園を呼んだことを紹介。「家族で遊んだり学んだりして、共に過ごす時間を提供している。今を大切にすることで、子供や家族に生きる意味を見いだしてほしい」と話した。
主催したNPO法人「横浜こどもホスピスプロジェクト」の代表理事で、脳腫瘍で次女を6歳で亡くした田川尚登さんは「横浜にも、地域を巻き込みながら、こどもホスピスをつくりたい」と協力を呼び掛けた。〔共同〕