2019年8月18日(日)

北朝鮮、韓国大統領の訪朝を要請 正恩氏の意思伝達
ソウルで南北会談

2018/2/10 18:21
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【ソウル=山田健一】平昌冬季五輪にあわせて訪韓中の北朝鮮の高官代表団は10日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領とソウルで会談した。金正恩(キム・ジョンウン)委員長の妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長が金正恩氏の特使として出席し、正恩氏の親書を手渡して文氏に訪朝を要請した。文氏は南北首脳会談に意欲を示しつつ、米朝対話の実現にも積極的に取り組むよう北朝鮮に求めた。

韓国大統領府が10日発表した。金与正氏は「文大統領と早期に会う用意があります。都合のいいときに来てください」と金正恩氏のメッセージを口頭で伝えた。南北首脳会談が実現すれば、2007年10月以来。会談とその後の昼食会は計3時間近くに及んだ。

北朝鮮の招請に文氏は「これから条件を整えて実現していきましょう」と答えた。前向きに応じながらも現時点では首脳会談の環境が整っていないとの認識をにじませた。韓国が南北対話への傾斜を強めることを警戒する日米などに配慮した。

会談では朝鮮半島情勢について意見交換した。文氏は「南北関係発展のためには米朝間の早期対話が必ず必要だ」と強調し、北朝鮮に積極的な対応を促した。韓国大統領府の関係者によると、核問題は話題にならなかった。北朝鮮は米韓合同軍事演習の中止を韓国に要求した可能性がある。

南北は対話と交流行事を推進することで一致した。文氏は平昌五輪が「朝鮮半島の緊張緩和と南北関係改善のきっかけになる」ことに期待を寄せた。文氏と高官代表団は会談後、昼食をともにした。北朝鮮からは金与正氏、金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長ら4人が参加。金与正氏は「文大統領が金正恩委員長と会えば昔のように迅速に南北関係が発展できる」と述べ、訪朝を繰り返し要求した。

北朝鮮は昨年まで韓国の南北対話の呼びかけを繰り返し拒絶してきた。しかし、金正恩氏が1月の「新年の辞」で南北当局者会談に言及すると対応が一変。五輪を機に韓国を融和策に引き込む姿勢を鮮明にしている。

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