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五輪の仕上げはニッポンで 海外選手、各地で交流

9日に開幕した平昌冬季五輪で、世界各国の選手が日本国内で最後の調整に汗を流している。韓国との時差がなく、練習環境が充実している点が評価されている。地元の人との交流も盛んで、2020年東京五輪・パラリンピックの盛り上がりにつながることを期待する声もあがる。

2月5日、新潟市の新潟アサヒアレックスアイスアリーナ。「ようこそ新潟市へ」とロシア語で書かれた横断幕を背に、フィギュアスケート・ペアの2選手が地元の小学生から大学生の約40人にスケートを教えていた。

「ロシアからの五輪選手(OAR)」のクリスティーナ・アスタホワ選手(20)とアレクセイ・ロゴノフ選手(29)。参加者は2人の後に続いてリズムよく滑り、直接アドバイスを受けた。

参加した小学3年、小田佳名美さん(9)は「間近で見た動きがとてもきれいだった」と興奮した様子。小学2年、加藤汐栞さん(8)は「ジャンプを高く跳ぶようアドバイスしてもらった。平昌五輪ではロシアの選手も応援したい」と声を弾ませた。

OARのフィギュアスケート選手団は1月28日に新潟市入りし、個人戦が始まる直前の2月中旬までの2週間ほど調整する。期間中は練習の合間を縫って、スケート教室を開いたり、市民と写真撮影会をしたり。積極的に交流を重ねている。

韓国までは飛行機で数時間で、時差もない。充実した練習環境を売りに、自治体は事前合宿を積極的に誘致した。新潟市のほか、北海道の札幌市(カーリング、スキー・ジャンプ)や伊達市(スキー・クロスカントリー)、長野県軽井沢町(カーリング)などに各国の選手団が滞在している。

自治体側にも「市の名前や施設環境を国内外にアピールでき、今後の国際大会や合宿誘致につなげられる」(新潟市の担当者)との利点がある。

北海道美深町には1月末から、スイスやカナダなど5カ国からフリースタイルスキー・エアリアルの選手らが訪れている。日本を合わせた計6カ国の国旗を描いた懸垂幕やフラッグが街中に掲げられ、歓迎ムードを盛り上げている。

同町は16年から誘致を始めた。町内のスキー場には国内で唯一、エアリアルコースが常設されている。17年2月に平昌で行われたワールドカップ(W杯)に町の職員らが出向き、各国のコーチに直談判。その後視察に訪れたカナダとスイスのコーチは「素晴らしいコース。雪質も問題ない」と絶賛したという。

同町の人口は約4500人。外国人観光客は少なく、選手らの宿泊先となる温泉や飲食店では英語表記や分煙など対応に追われた。

スキー場近くの「むつみ食堂」の店主、中西忠幸さん(60)は「不安もあったが、料理のアレンジなどの要望にも無事対応できた」と安堵する。町の担当者は「トップ選手が来ることで町が活性化し、経済効果も見込める」と話す。

海外選手らとの交流は、20年東京大会に向けた機運醸成にもつながる。東京都のオリンピック・パラリンピック準備局の担当者は「事前合宿をきっかけに、20年大会での交流も楽しみにしてもらえたら」と期待する。

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