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アップル、米英でAIスピーカー発売 混雑はなし

【シリコンバレー=佐藤浩実】米アップルは9日、音声人工知能(AI)で操作するスマートスピーカーの「ホームポッド」を米国や英国などで発売した。直営店では目立つ場所に置かれ、音質を確かめたり、声での操作を試したりする人でにぎわった。ただスマートスピーカー自体は珍しい製品ではないため「iPhone」の発売日のような大混雑はなかった。

アップルは9日、米国などで「ホームポッド」を発売した(サンフランシスコの店舗)

「音が気に入ったわ。音楽を聞く回数が増えそうよ」。サンフランシスコの一等地にあるアップルストアでスタッフの説明を聞いたメリー・コイシカワさん(74)はそう話した。一緒に訪れていた息子と、それぞれ1台購入した。

ホームポッドは349ドル(約3万8千円)。アマゾン・ドット・コムのスマートスピーカー「エコー」やグーグルの「グーグルホーム」が機種によっては50ドル以下で購入できるのと比べかなり高価だ。道順を尋ねたり、電気をつけたりできるものの、現時点では音楽配信サービス「アップルミュージック」と連携して音楽を聞くのが主用途となる。

多くの米メディアによるレビューでも音質への評価は高い。店頭で試した際、大音量でヒット曲の「ハバナ」を流している時でも「ヘイ、Siri」という声をきちんと捉えた。一方、アップルミュージックと競合する音楽配信サービス「スポティファイ」を声で操作できないなど、アップルのサービスの利用者でなければ使いにくい面もある。

ティム・クック最高経営責任者(CEO)は2月の決算説明会でホームポッドについて「特に音楽を聞くために使う人もいるし、デジタルアシスタントとして使う人もいる。大半は両方を使うだろう」と話していた。ただコイシカワさんは「家には『アレクサ』(=エコーの音声AI)もあるわよ。使い道が違う」と言う。ネット通販での注文などは引き続きエコーでおこなうそうだ。

米調査会社ストラテジーアナリティクスによると、2017年のスマートスピーカーのシェアはアマゾンが65%、グーグルが23%。「アップルがレースに参加するには遅い」(アナリスト)との指摘もある。

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