2018年8月17日(金)

ウーバーとグーグル、自動運転技術の盗用訴訟で和解

スタートアップ
自動運転
2018/2/10 4:38 (2018/2/10 11:08更新)
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 【シリコンバレー=兼松雄一郎】自動運転技術の盗用をめぐり米連邦地裁で争っていた米ライドシェア最大手ウーバーテクノロジーズと米グーグル系ウェイモが9日、和解した。和解ではウーバーがウェイモ側に2億4500万ドル(約270億円)相当の自社株(発行済み株式の0.34%)を譲渡するほか、ウェイモの技術を使わないことが盛り込まれたようだ。

 ウェイモは当初、現金で10億ドルを要求していたとみられている。今回の和解でウーバーは自動運転開発の中止という最悪の事態は回避したが、今後はウェイモの技術を避けざるを得ず、激しさを増す自動運転の開発競争を不利な条件で戦うことを強いられる。

 ウーバーのダラ・コスロシャヒ最高経営責任者(CEO)は「我々はパートナーだ。ウェイモの知的財産や企業秘密を使っていないことをはっきりさせておきたい」との声明を出した。

 グーグルは当初ウーバーに出資していたが、自動運転技術の開発で競合し反目するようになった。ウーバーによる知的財産の盗用疑惑が明らかになって訴訟が始まった後は、系列ベンチャーキャピタルを通じウーバーの競合である米リフトに10億ドルを投じるなどしていた。

 同裁判は2017年2月に始まり、かつてグーグルで自動運転開発をしていたアンソニー・レバンドウスキー氏が持ち出した約1万4千のファイルに端を発している。同氏が独立起業した自動運転ベンチャーをウーバーが買収したことで、ファイルはウーバーに渡った。これが知的財産や企業秘密の盗用に当たるのかどうかが争点になっていた。

 ウェイモ側はウーバーがレバンドウスキー氏に対して、いずれ買収するとの密約をした上で起業させ、技術を間接的に盗み出したと主張。ウーバー側は持ち出された情報の価値は低く企業秘密とみなされていないと反論した上で、ウェイモが技術者の引き抜き防止のために訴訟していると主張していた。

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