日本のメダル獲得数

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スケートから好発進期待 高木美の滑り重要

平昌五輪
2018/2/9 20:50
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 日本のスピードスケート史上最多のメダル――。そう期待させるだけの顔ぶれが今回のメンバーにはそろっている。

 小平奈緒が500メートルで継続している24連勝という数字は、世界でも他に聞いたことがない。金メダルに一番近いのはこの種目だろうが、昨年12月に世界新を出した1000メートルも優勝候補筆頭という点は同じだ。高木美帆も1500メートルでは今季のワールドカップ(W杯)を4戦全勝しているうえ、1000メートルも速い。

二枚看板の小平(右)と高木美は好調を保っている=共同

二枚看板の小平(右)と高木美は好調を保っている=共同

 男子のような力強さのある小平、動きが柔らかい高木美と持ち味は違うが、スケーティングの大きさが日本人離れしている点は共通する。この二枚看板が好調を保っているのに加え、年末に世界記録をつくった女子団体追い抜きもある。1992年アルベールビル五輪のメダル4個を超えることも十分に可能だ。

 リンクの氷の状態も日本にとって悪くなさそうだ。現地入りした選手は少し軟らかいという感想を語っている。体重のある欧州勢らはスケートが氷に食い込み、抵抗でスピードが落ちるだろう。逆に小柄なアジア系にとってはやや有利になる。

 最大の壁は五輪ならではの重圧だろう。各選手がいつも通りのルーティンをして、いつも通りの気持ちでレースを迎えたい。その意味でも、日本勢の先陣を切って10日に3000メートルを滑る高木美が重要になる。

 万能型の高木美だが、エントリーした5種目の中ではやや苦手にしている。チェコやオランダの強力なライバルもいる。しかし、12月のW杯ではこの種目で日本史上初となる優勝を果たした。リンクを7周半するうちの最後の3周でタイムを大きく落とさなければ、メダル争いに絡める。次に控える1500メートルにもつながるだろう。

 もしメダルにまで手が届けば、周囲の仲間にも勇気を与えることができる。私が出場した長野五輪でも、他の選手がメダルを取ると楽な気持ちで滑ることができた。大会の序盤でいいニュースが生まれた時、恩恵を受けるのはスケート勢だけではない。高木美には日本選手団全員に勢いをつける役割も期待したいし、それができる選手だと思う。

(長野、ソルトレークシティー五輪代表 三宮恵利子)

 さんみや・えりこ 北海道出身。1998年長野五輪では500メートル11位、1000メートルで8位入賞。2002年ソルトレークシティー五輪では日本選手団の旗手を務め、500メートル11位に入った。02年の引退後はテレビ解説などを務める。

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