2018年10月17日(水)

ロヒンギャ迫害関与、治安要員が証言 ロイター報道

2018/2/9 23:00
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【ヤンゴン=新田裕一】ロイター通信は9日、ミャンマーのイスラム系少数民族ロヒンギャが大量に難民化している問題で、ロヒンギャ住民の迫害に関わった治安部隊所属の警察官や仏教徒の住民の証言を報じた。難民による証言は多数あるが、加害者側から迫害の状況が語られたのは初めて。警察は2017年12月、この記事の取材中だった同社記者2人を、機密文書を所持していた疑いで逮捕・起訴した。

記事は西部ラカイン州のインディン村での出来事に焦点を当てている。治安部隊は17年8月下旬、同村に住むロヒンギャ住民を追放した。ロイターの取材に、治安部隊に所属する複数の警察官が迫害が上層部からの指示に基づくものだったと述べた。ある警官は「戻る村や食料が残っていれば、再び攻撃を仕掛ける」とし、村を焼き払ったのは治安維持のためだと語った。

同じ村に住む仏教徒のラカイン族の住民10人以上も証言した。仏教徒住民が自警団をつくり、ロヒンギャの家屋を焼き払った。55歳の仏教徒住民の男性は治安部隊が拘束した10人を射殺するのを目撃したと語った。男性は遺体を埋める穴を掘るのを手伝い、1人の殺害には直接関与したと明かした。

ロイターは10人の殺害前後の写真も入手。バングラデシュに逃れた家族を探し出し、10人全員の身元を特定した。2人は17~18歳の学生だった。

ミャンマー国軍は18年1月、今回の記事の公表に先回りする形でインディン村でロヒンギャ住民10人が治安部隊に虐殺されたことを認めた。国軍は責任者を処罰すると明言したが、捜査状況は明らかになっていない。

一方、ミャンマー警察は17年12月上旬、今回のインディン村の問題を取材していたミャンマー人記者2人を国家機密を違法に所持していたとして逮捕。裁判が始まった現在も保釈は認められず、勾留が続いている。

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