標準服にアルマーニ、銀座・公立小校長が見直し否定
高級ブランド「アルマーニ」がデザインした標準服を今春から採用することにした東京・銀座の中央区立泰明小学校の和田利次校長は9日、区役所で記者会見を開いた。最低限必要な上着などで4万円余り、一式買いそろえると9万円程度となるが「購入者側の判断で購入してほしい。(採用を)変える考えはない」と述べた。

一方、国会で取り上げられるなど物議を醸したことを念頭に「校長が考え、決めたこと。各家庭に相談して進めてくればよかったと反省点を持っている」と話した。
東京都の小池百合子知事は9日の記者会見で「とても銀座らしいが、公立小であると考えると少し高いのではないか」と述べた。保護者から苦情が出ていることについて「もう少し早めに詰められたらよかったのではないか」と学校側の説明不足や対応の遅れを指摘した。
区教育委員会によると、同小では標準服の着用を義務付けていないが、大半の児童が着ており、事実上制服に近い。従来の標準服は2万円程度で、保護者からは「負担が重すぎる」などと苦情が寄せられていた。〔共同〕