2018年6月20日(水)

AIスピーカー、アマゾンよりグーグルを選ぶ4つの理由
VentureBeat

コラム(テクノロジー)
IoT
2018/2/11 6:30
保存
共有
印刷
その他

VentureBeat

 米アマゾン・ドット・コムの人工知能(AI)音声アシスタント「アレクサ」は2014年11月のリリース以来、メディアの話題をさらってきた。初のアレクサ搭載機器である初代「アマゾンエコー」のデビューに続き、さらに7種の機器がアマゾンから発売された。対応機器は増え続けており、勢いが衰える気配はない。

グーグルのグーグルホーム
(C)Google

グーグルのグーグルホーム
(C)Google

 米グーグルはアマゾンの大成功を傍観した末に、腰を上げて参戦するときが来たと判断した。グーグルのAIスピーカー「グーグルホーム」はまだ新顔だが、強烈なパンチ力があるのは確かだ。

 アレクサの機能はよく知られているが、多くの消費者はグーグルホームについてはまだよく分かっていない。発売初期の調査で、グーグルホームは150社が手掛ける1000台以上のスマート機器と連携できることが明らかになった。これは見事だ。さらに、エコーとグーグルホームのAIの性能を比較した実験では、いくつかの重要な分野でグーグルホームがエコーを上回っていることが証明された。

 だが市場ではアレクサが優勢だ。消費者やテクノロジー好きがグーグルホームを見直して、エコー搭載端末と同等(あるいはそれ以上)の敬意を払うべき4つの理由を挙げよう。

■音楽ストリーミング配信でアレクサよりやや優位

 グーグルホームはエコーと同様に、音楽やポッドキャストを再生する手順を単純化してくれる。音楽配信サービス「グーグルプレーミュージック」は当然として、「パンドラ」や「スポティファイ」など様々なプラットフォームの楽曲をストリーミング配信できる。さらに、ポッドキャストやニュース、ラジオも聴ける。グーグルの動画視聴端末「クロームキャスト」対応アプリを持つ音楽配信サービスであれば、何にでも対応可能だ。

 グーグルホームとアマゾンエコーの音楽配信機能はほとんど同じだ。だが、グーグルホームの方がエコーよりも優れている点が一つある。有料動画配信サービス「ユーチューブレッド」の会員なら、音楽配信サービス「ユーチューブミュージック」コンテンツをストリーミング配信できる点だ。

■クロームキャストとの連動性はピカイチ

 グーグルのクロームキャストは「ロク」「アップルTV」「ファイアTVスティック」といった人気の動画配信機器としのぎを削るライバルだ。グーグルホームとクロームキャスト機器を連携させれば、音声操作でコンテンツのストリーミング配信が楽しめる。ホームとクロームキャスト対応機器を連携させれば、写真や動画のクラウド保存サービス「グーグルフォト」や動画配信サービス「ネットフリックス」のコンテンツ、テレビ各局やユーチューブの動画を音声操作で再生できる。

 グーグルホームはユーザーのケーブルテレビのパッケージの名前やチャンネルも認識できるため、CEC(HDMI機器制御)対応テレビなら「OKグーグル、ゴルフチャンネルをつけて」と言えばよい。グーグルホームとクロームキャストを連携させる最大のメリットの一つは「OKグーグル、テレビを付けて」と言えばテレビのスイッチを入れたり、前述のように具体的なコンテンツをリクエストしたりできる点だ。

 新しいセットアップボックスを買いたいと考えているのなら、今のテレビの大半にはクロームキャストが標準装備されている。後はテレビにHDMI入力端子とUSBポートが付いていて、自宅に信頼できるWi-Fi接続があればよい。

■グーグルアシスタントの性能はアレクサと互角

 AIアシスタントのおかげで、2週間おきに小切手を切って家事代行サービスを頼む必要はなくなった。グーグルホームを使えば、アレクサと同様に音声操作によるタイマーやアラームの設定、手ぶらでの通話、料理をしながらレシピを尋ねるといった素晴らしい機能が楽しめる。

 グーグルホームでは家族それぞれのプロフィルを作成できる「ボイスマッチ機能」を設定し、エコーからメモを取ることも可能だ。このため、グーグルホームなら一定の空間にいるユーザー全員に個別の体験を提供できる。自分の好みやニュアンスを理解していないAIアシスタントなんて、何の役に立つのだろうか。

■ネストでスマートホームを手軽に実現

 グーグルの「ネスト」は消費者向けで高い認知度と人気を誇るスマートホーム機器だ。グーグルがネストに対応したスマートスピーカーを扱うようになったのは、実に素晴らしい。アレクサは太陽光発電の米ビビントやセキュリティーサービスを手掛ける米ADTなどと独自のスマートホームサービスを構築しており、自宅を手軽に管理したり、警備したりできる。だが、グーグルホームとネストは同じ一族の出身なので、より連携がスムーズだ。

 ネストの温度コントロール(サーモスタット)を既に使用しているなら、細かい設定をしなくてもグーグルホームと簡単に連携できる。電球や天井のファン、洗濯機などのネスト対応スマート機器を追加して、自宅全体を音声操作でコントロールすることも可能だ。

 消費者は今のところアレクサに夢中で、これがAIアシスタント技術の頂点であるかのように扱っている。このため、グーグルホームなど他のAIアシスタントは脇に追いやられている。グーグルホームは後発品だが、アマゾンのエコーシリーズと同等の称賛に値するのは明らかだ。

By Kylie Fitch=自動化、スマートホーム技術、デジタルライフスタイルなどを専門とするフリーライター 

(最新テクノロジーを扱う米国のオンラインメディア「ベンチャービート」から転載)

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL




[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報