2019年6月19日(水)

世界株、混乱続く 日経平均は一時700円超安
米ダウは再び1000ドル超下落

2018/2/9 11:30
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世界の株式相場の下落が止まらない。8日の米国株式市場では米金利上昇を警戒してダウ工業株30種平均が再び急落し、前日比1000ドル超下げた。これを受けた9日の東京株式市場で日経平均株価も大幅下落し、下げ幅は一時700円を上回った。米金利の上昇観測の広がりに伴い株式の割高感が意識されており、世界の株式市場に売りが波及している。

米長期金利の上昇をきっかけにした株安が続いている。米国債の増発懸念が強まったほか、米連邦準備理事会(FRB)高官が利上げ路線の堅持を表明。株式の相対的な割高感が強まり売りが出た。

午前11時時点の日経平均は前日比697円18銭(3.2%)安の2万1193円68銭。アジア株も全面安の展開となっている。9日は韓国や台湾、シンガポール株も大きく下落して始まった。

株価変動率(ボラティリティー)の急上昇も懸念されている。将来の株価予想を映すオプションの価格などから算出する8日の米恐怖指数(VIX)は、前日比2割超高い33まで上昇した。9日の日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)も大幅上昇しており、先行きを見極めたい投資家がリスク資産である株式を落とす動きが出た。

国内では、外国為替市場で円相場が再び1ドル=108円台に上昇したことも重荷だ。業績懸念が強まって機械や自動車などの輸出関連株の下落がきつい。原油安も響いて原油関連株も大きく下落している。

もっとも、2017年4~12月期の決算発表が本格化するなかで好業績が支えとなる。日本経済新聞社の集計によると、8日時点で純利益の増益率は前年同期比34%となっている。押し目買いが入り、下げ幅を縮小する場面もみられた。市場では「パニック売りにはなっておらず、景気悪化のシグナルがみられない限り金利上昇は長続きしないとみている」(大和証券の壁谷洋和チーフグローバルストラテジスト)との指摘もあった。

麻生太郎副総理・財務相は9日の閣議後の記者会見で、日米の株式相場が乱高下していることに対し、「金融市場を含めて経済の動向を引き続き注視する」と述べた。「ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)は悪くなく、世界経済の状況は好循環が生まれているのは確かだと思う」とも語った。

【ニューヨーク=山下晃】8日の米国株式市場ではダウ工業株30種平均が再び大幅に続落し、前日比1032ドル89セント(4.1%)安い2万3860ドル46セントで終えた。下げ幅としては5日の1175ドル安に次ぐ過去2番目の大きさとなった。金利の上昇圧力の高まりが警戒されたうえ、株式相場の荒い値動きを嫌気したリスク回避の売りが続いた。

朝方は英中銀が今後の利上げ加速を示唆したことを受け、欧州各国の長期金利(債券価格は下落)が上昇。米10年物国債利回りは一時2.88%と3日ぶりの高水準をつけ、米株式相場は取引開始直後から売りが優勢で始まった。

米連邦準備理事会(FRB)の高官が相次ぎ株価の下落に冷静な見方を示したことから「FRBが利上げを遅らせるなどの対応を期待していた投資家の失望を誘った」(米証券の債券ストラテジスト)。

前日まで2日続落していた将来の米株の変動率を示すVIX指数が再び上昇。市場のリスクが高まったと判断した自動売買のファンドなどの株売りが続いた。

リスクを落とす動きは原油先物市場にも波及した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート、期近物)は一時、1バレル60.59ドルとおよそ1カ月ぶりの安値をつけた。

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