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強い磁場、黒点の明るい部分に 国立天文台が史上最強を観測

国立天文台と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、太陽の表面に現れる黒点で通常よりも2倍ほど強い磁場を見つけた。太陽観測衛星「ひので」のデータを分析してわかった。6250ガウスに達し、従来の記録を150ガウス上回った。観測史上最強という。通信障害などを引き起こす「太陽フレア」と呼ぶ爆発現象の解明などにつながるとみている。

太陽観測衛星「ひので」がとらえた黒点(上)。下は磁場の強さ分析した画像で、赤色の部分に強い磁場がある=国立天文台提供

黒点は太陽の中心部からの熱が磁場にじゃまされて伝わりにくくなり、温度が低くなるため暗く見える。黒点の中にも暗い領域と明るい領域があり、暗い方が磁場がより強いとされる。

ひのでが2014年2月に撮影した可視光の画像を分析した。赤色付近の光の波長の強さから磁場を計算したところ、暗い領域に挟まれた少し明るい部分に非常に強い磁場が存在した。磁場は水平方向に延びており、磁場が強い領域での通常の向きとは違っていた。

国立天文台の岡本丈典フェローは「磁場の強さといい、向きといい、これまでの常識と違う」と話す。さらに解析すると、黒点の暗い領域から出るガスの流れが別の暗部を圧縮することで、強い磁場が発生した可能性が高いとみている。

今後、他の黒点でも同じ現象が起きているか調べる。黒点の生成やフレアの発生など太陽活動の解明につなげる。

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