2019年6月21日(金)

額賀派の騒動収束へ 会長、3月にも退任表明

2018/2/8 21:40
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自民党額賀派(平成研究会)の参院側が額賀福志郎会長の退任を求めていた問題が8日、収束に向かった。額賀氏と同派の参院側の会長である吉田博美参院幹事長が会談し、今後の派内の体制を両氏で協議していくことになった。額賀氏が吉田氏に辞意を伝えたとみられ、3月14日に開く予定の同派の政治資金パーティーにあわせて退任表明するとの見方が出ている。

額賀氏と吉田氏は8日午前に都内で会談した。政治資金パーティーを衆参が分裂した状態で迎えるわけにいかないとの認識で一致した。額賀氏は衆院側、吉田氏は参院側から今後の対応を一任されている。今後の体制づくりや派閥の運営を両氏で協議する。関係者によると額賀氏は会合後、派閥の衆院幹部の一人に「長々と続けるつもりはない」と語った。

額賀派の会合であいさつする額賀会長(8日午後、東京・永田町)

額賀派の会合であいさつする額賀会長(8日午後、東京・永田町)

額賀氏は同日昼の派閥例会で「吉田氏としっかりと意見交換をして我々の将来に向かって良い形をつくり上げたい」と語った。吉田氏は例会を欠席し、参院議員だけで別の会合を開いた。終了後、記者団に「分裂はない。衆参一体でパーティーに向けて取り組む」と言明した。

後任の派閥会長には副会長の竹下亘党総務会長が就く見通し。新たに会長代行を設けて茂木敏充経済財政・再生相を充て、額賀氏は名誉会長などで処遇する構想がある。

額賀派は衆参両院議員55人が所属する党内第3派閥。吉田氏が1月中旬に派閥の存在感を高めたいとして額賀氏に退任を求め、額賀氏が拒んだことで騒動が表面化した。参院側は1月下旬から同派の定例会合をそろって欠席。パーティー券の販売に協力しないことや、参院側の全所属議員21人の退会をちらつかせ早期の退任表明を迫っていた。

額賀氏は参院側の強硬手段を非難し「派内の民主主義が大事だ。透明性をもって対応したい」と周囲に伝えていた。額賀氏ら衆院幹部は、1月30日から2月7日にかけて所属する衆院議員を当選回数別に3回に分けて集め、今後の対応について意見を聞き取った。「分裂は避けるべきだ」との意見がほとんどだった。

額賀、吉田両氏の8日の会談を受け、参院側はパーティー券の販売と来週からの例会への出席を決めた。額賀氏は8日の例会で進退に直接は言及しなかったが「額賀氏の辞意を受けて吉田氏が矛を収めた」(額賀派の衆院幹部)とみられる。

同派幹部は「ほっとした」と語ったが、パーティー券を「人質」に取った手段には衆院側に批判も多い。当初は「悪しき前例になる」として額賀氏の退任に否定的な意見もあった。

額賀派は竹下登、橋本龍太郎、小渕恵三の3首相を輩出したかつての最大派閥。額賀氏は例会で「日本の政治を担ってきた中核的な政策集団だ。大きな目的と国家国民の視点に立って形をつくりたい」と強調した。

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