株安、FRBは様子見 高官「利上げ維持」

2018/2/8 17:04
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【ワシントン=河浪武史】米連邦準備理事会(FRB)は7日、高官が米株式市場の混乱に相次いで言及し「健全な相場調整だ」(ダラス連銀のカプラン総裁)などと当面は静観する考えをにじませた。年3回を基本とする利上げ路線も「堅持する」(サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁)と主張した。ただ、株安が長期化すれば、利上げ路線の修正を迫られる可能性がある。

米連邦公開市場委員会(FOMC)で副議長を務めるニューヨーク連銀のダドリー総裁は「この程度の相場の変動では、経済見通しに変更はない」と述べた。「株価は1年前と比べ、まだまだ割高だ」とも指摘し、もう一段の相場調整の可能性にも言及した。

2018年のFOMCで投票権を持つウィリアムズ氏も講演で「昨年示した利上げ路線を堅持する」と主張した。FOMCは年3回の利上げを中心シナリオとしている。利上げに慎重な「ハト派」である、エバンズ・シカゴ連銀総裁は「年央までは利上げを控えるべきだ」としつつ、「物価が上向けば今年は3、4回の利上げが簡単にできる」と逆に引き締め加速にも言及した。

FRBは16年も年4回の利上げを想定したが、中国発の世界同時株安を受けて急きょ引き締めペースを減速したことがある。当時は輸出が4年ぶりの低水準に落ち込み、企業の景況感も大幅に悪化。実体経済の下振れで利上げ停止に追い込まれた。

今回は景気の減速や金融システムへのリスクを「現時点ではないと思う」(カプラン氏)と楽観視しているが、株安が長期化して世界的に波及すれば、利上げ路線の見直しが視野に入る。

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