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三菱電機、トルコの新工場を公開

三菱電機 8日、トルコ西部マニサに建設したルームエアコン工場の開所式を開催、報道陣に公開した。投資額は約70億円で生産能力は年50万台。市場拡大が続くトルコ市場向けに加え、欧州向けの輸出拠点としても育てる。

記者会見した柵山正樹社長は「この工場が成長をけん引する事業の柱として伸びていくことを期待している」と話した。三菱電機は2015年にイタリアの空調メーカーを買収しており、日本やアジアに比べ手薄な欧州市場での事業強化を進めている。欧州では環境規制の厳格化に合わせた高品質機種の需要が高まる。トルコを含めた新興国ではエアコンの普及はこれからで需要増が見込める。マニサの新工場は開発機能も併せ持ち、各国の需要に応じた機種の開発も行う。 トルコは17年末の人口が初めて8千万人を突破した。30年代には9千万人台に達する見通しだ。人口のほぼ半分が31歳以下で、経済規模は中東で最大。今後も内需の順調な拡大が見込める有望市場だ。

1996年に欧州連合(EU)との関税同盟が発効し、欧州向けの輸出拠点として発展してきた。勤勉で比較的安価な労働力と中東・北アフリカや旧ソ連圏などへの優れたアクセスを活用し、これらの地域の市場を開拓する拠点としても機能している。

(マニサ《トルコ西部》=佐野彰洋)

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