2018年2月22日(木)

台湾東部地震、死者7人に 雨のなか懸命の捜索

中国・台湾
社会
2018/2/7 21:26 (2018/2/7 23:25更新)
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 【花蓮(台湾東部)=伊原健作】6日深夜に台湾東部を襲ったマグニチュード(M)6.4の地震で、7日までに7人の死亡が確認された。負傷者は260人に上り、なお67人の安否が確認できていない。余震が断続的に続き、夕方から冷たい雨が降りしきるなか、救助隊による懸命の捜索が続いている。

1~2階が押しつぶされ3階が1階の位置に来ている(7日午前、台湾・花蓮のホテル)

1~2階が押しつぶされ3階が1階の位置に来ている(7日午前、台湾・花蓮のホテル)

 花蓮は日本人も多く訪れる台湾を代表する観光地。日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所によると、地震により70歳代の男性ら日本人2人が負傷したが、いずれも軽傷。別の日本人7人が粉じんを吸い込み現地の病院で診察を受けたが、健康に異常はないという。

 「雨で要救助者が体力を奪われる恐れがある」。7日夕方、オレンジ色の防水ジャケットを着込んだ救助隊員の男性は焦りをにじませた。揺れによりほぼ斜め45度に傾いた12階建てのマンション兼ホテル「雲門翠堤大楼」。確認された死者のほとんどがここで命を落とした。住民ら約60人が救出されたが、なお40人以上の安否が確認できていない。クレーンや警察犬を使い要救助者を捜す。

 繁華街の老舗ホテル「統帥大飯店」は揺れにより2階までぐしゃりと押しつぶされ、3階が地面まで崩落。男性1人の死亡が確認された。近くに住む徐明輝さん(55)は「この地域の象徴だと思っていた。こんな姿になるとは」と話し、言葉を失った。

 市内では道路の隆起やガス管の破裂が確認され、停電や断水が続く。約500人は集会所などに避難している。現地メディアによると、7日午前から夕方までに130回を超える余震が発生。高校生の鄭さん(16)は「余震が来る度に昨夜の強い揺れを思い出して怖くなる」と声を震わせた。

 台湾では2016年2月にも南部の台南でM6.4の地震が発生。大型マンションが倒壊して100人以上が死亡し、建築物への不安が高まった。内政部(内政省)は同4月、1999年末までに設計・建設された建物の耐震補強を補助する政策を打ち出したが、改めて対策強化を求める声が強まりそうだ。

 地震は6日午後11時50分(日本時間7日午前0時50分)ごろ発生。台湾の中央気象局によると震源地は花蓮沖約18キロメートルで、震源の深さは約10キロメートル。

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