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東洋エンジ、再び社長が引責 米プラント工事で赤字転落

2018/2/7 19:01
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東洋エンジニアリングは7日、米エチレンプラントの工費が膨らみ、2018年3月期に180億円の連結最終赤字になると発表した。中尾清社長(66)が引責辞任し、永松治夫常務執行役員(60)が4月1日付で昇格する。中尾氏はプラント工事の赤字で引責した前社長の後を受けて15年に就任。経営再建を進めてきたが、2代続けて社長交代に追い込まれた。

会見する中尾清社長(左)と次期社長の永松治夫取締役常務執行役員

東洋エンジの永松治夫次期社長

中尾氏は取締役に降格し、6月の株主総会後に退任する。永松氏は記者会見で「信用回復を第一に不退転の決意で取り組む」と述べた。

中尾氏は機構改革や受注審査の強化を断行してきたが、信越化学工業から約1500億円で15年に受注した米エチレンプラントの工費が拡大。ハリケーンと雨で資材の製作工場が浸水し、被災した労働者が現場に来られないなどの問題が発生。納期を18年6月から12月に延期した。18年3月期の連結最終損益は20億円の黒字を予想していた。

中尾氏は「3年前から経営再建に努め、リスクマネジメントで成果が出てきたと自負しているが、当初の数値目標が達成できないと分かり、経営責任を取るべきだと思った。米エチレン案件についてはリスク判断が甘かった」と話した。

その他の工事では利益が出ていると強調。前社長が辞任した15年時点ではナイジェリアやエジプト、米国、インドネシアなどで赤字が噴出したが、「当時とは状況が違う」などと説明した。

17年12月に新日鉄住金エンジニアリングと包括的な連携を検討すると発表。永松氏は「単独で生き残ることは可能。他社との経営統合は未定だが、新日鉄住金エンジとの連携は積極的に取り組みたい」と述べたが、難しいかじ取りを迫られる。

(花房良祐)

ながまつ・はるお 81年(昭56年)横浜国大院修了、東洋エンジ入社。17年取締役。東京都出身。

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