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日本ハム、大谷の穴は外国人で埋まるのか
野球データアナリスト 岡田友輔

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2018/2/11 6:30
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 米大リーグ球団アスレチックスのユニークなチームづくりを描き、映画にもなった野球小説「マネーボール」。統計学に基づいた「セイバーメトリクス」と呼ばれる指標で選手を評価し直し、限られた資金で強豪チームを編成した画期的な手法は新しい野球観を構築し、その後の球界に多大な影響を与えた。進化を続けるセイバーメトリクスの考え方を紹介しながら、少し違う野球観戦の視点を提案する。

昨季半ば、Aクラス入りの望みが薄れた日本ハムは早々と今季を見据えたチームづくりにかじを切った。若手を積極的に起用する傍ら、球宴に出場したベテランの谷元圭介をはじめ、ルイス・メンドーサやエドウィン・エスコバーを次々と放出した。日本では類をみない割り切った手法にファンは一抹の寂しさを覚えたかもしれない。しかしチーム編成の特色はこうした低迷期に一段とあらわになる。ここでは感情論を離れ、日本ハムのチームづくりを貫く哲学について考えてみたい。

まずは不振の分析から。2016年の日本一球団がどうして17年は借金23のリーグ5位と迷走したのか。理由は至極単純だ。打てないし、守れなかった。得点はリーグワースト2位の509、失点は同3位の596で差し引き87のマイナスだ。セイバーメトリクスの手法で内訳を算出すると、おおよそ責任の3分の2は攻撃面に、3分の1は投手陣にあったことが分かる。

パ・リーグ優勝を果たした16年、大谷は一人で10勝以上をもたらしたことになる=共同

パ・リーグ優勝を果たした16年、大谷は一人で10勝以上をもたらしたことになる=共同

16年との最大の違いは投打で大活躍した大谷翔平が故障もあって機能しなかったことだ。セイバーによる評価手法のひとつに、ある選手が出たことで控えレベルの選手に比べてどれだけ勝利数が上積みされたか、という指標がある。16年の大谷は投手で5.8勝、打者で4.6勝のプラス。つまりひとりで10勝以上をもたらし、貯金にして20の違いを生んだ。通常は最優秀選手(MVP)級の選手でも貢献度は8勝程度。16年の大谷は文字通り、桁が違った。

ところが17年の貢献度は打者で2.3勝、投手で0.5勝にとどまった。すべてがかみ合った16年の再現を期待するのは酷としても、この落差は痛い。さらに、機能しないのは大谷だけではなかった。野手陣では中田翔を筆頭に田中賢介、中島卓也ら主力が軒並み不振に陥った。ポジション別の比較では、パ・リーグの平均以上に得点に貢献した日本ハムの野手は主にブランドン・レアードが守った三塁手と、離脱するまで打率4割をキープした近藤健介が入った指名打者だけだった。

大谷の米国移籍が予想できた今季を見据え、日本ハムが昨季半ばから取り組んだのが若手の積極的な登用だ。打席に立った選手の平均年齢をみると昨季の日本ハムは12球団で一番若い25.9歳。最も高い巨人とは5歳弱の開きがあった。月別でみると6月の26.6歳をピークに若返りが目立ちはじめ、9月には24.4歳まで下がった。打席という限られた資源を若手への投資に使ったことが見てとれる。

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