インド自動車ショー開幕へ 最大手マルチが小型SUV
新規参入の韓国・起亜、市場開拓に自信

2018/2/7 15:28
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【ニューデリー=早川麗、小谷洋司】2年に1度開かれるインドの自動車ショー「オートエキスポ」が7日、ニューデリー郊外で報道陣向けに公開された。最大手のマルチ・スズキや2位の韓国・現代自動車、地場タタ自動車など大手12社が出展。ドイツを抜き世界4位の規模に成長したインド市場には新規参入が増えており、「新参者」の韓国・起亜自動車も多目的スポーツ車(SUV)を披露し、市場開拓に自信を示した。

インド最大手のマルチ・スズキは小型SUVのコンセプト車を発表した(7日、ニューデリー郊外)=小谷洋司撮影

インド最大手のマルチ・スズキは小型SUVのコンセプト車を発表した(7日、ニューデリー郊外)=小谷洋司撮影

午前8時、各社の先陣を切って記者発表に臨んだマルチ・スズキの鮎川堅一社長は「自動車産業はインド経済のけん引役の一つ。その業界リーダーとして『メーク・イン・インディア』(インドでものづくり)を追求していく」と挨拶し、現地でデザインや設計を手がけたSUVタイプの小型車のコンセプト車を公開した。

車高や座席が高く、力強さを表現するとともに運転のしやすさを実現。車内空間も広くとり、外装と内装にオレンジ色を多用した。球状の表示盤に速度メーターや音響など操作を集約してダッシュボードの中央に配し、近未来的な雰囲気を出した。

排気量が1600cc以下の「小型車」は市場全体の75%を占める。一方、近年は中大型車の人気も高まり、SUVも全体の20%を占めるほどに育った。マルチは「小型車」でSUVという新しいコンセプトを打ち出し、若者を中心に一段と顧客を開拓する姿勢を示した。

現代自は14年に発売し、世界で40万台以上を売った小型ハッチバック「エリートi20」の新モデルを発売すると発表した。このほかEVの「アイオニック」を出展。アイオニックは現代自のエコカー専用ブランドで、ハイブリッド車(HV)とプラグインハイブリッド車(PHV)もそろえる。同社は19年にもインドにEVを投入する意向だ。

新規参入する韓国・起亜自動車はインド向けにSUVのコンセプト車を開発した(7日、ニューデリー郊外)=小谷洋司撮影

新規参入する韓国・起亜自動車はインド向けにSUVのコンセプト車を開発した(7日、ニューデリー郊外)=小谷洋司撮影

新規参入する韓国・起亜自動車はインド向けにデザインしたSUVのコンセプト車を公開した。パク・ハンウ社長はインドでの起亜ブランドの立ち上げを正式に宣言したうえで、「我々は準備万端整っている」と市場開拓への自信を示した。

2019年半ばに印南部アンドラプラデシュ州で稼働させる工場で、まずコンセプト車をベースにしたSUVの量産モデルを生産する。投資額は11億ドル(約1200億円)で、年30万台の生産能力を持たせる。

ホンダは八郷隆弘社長が現地入りし、今後3年間で既存車種の全面改良を含む6車種を投入すると表明した。18年度(18年4月~19年3月)にはSUV「CR-V」、小型セダン「アメイズ」、中型セダン「シビック」の3車種を売り出す。

午後からは地場大手のタタ自動車やマヒンドラ・アンド・マヒンドラ(M&M)などがコンセプトカーや新車を公開する見通し。両社は特にEVに力を入れており、複数のEVを展示するようだ。マルチ・スズキも夕方にEVのコンセプトカーも紹介する。

一方、日産自動車や独フォルクスワーゲン(VW)、米フォード・モーターなど出展を見送った大手も目立ち、運営側には課題が残るエキスポとなった。

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