千葉銀・武蔵野銀の事業承継基金が初の投資
資本・業務提携関係にある千葉銀行と武蔵野銀行は、両行が出資する事業承継ファンドの第1号案件として、宅配ミネラルウオーター大手の「富士山の銘水」(山梨県富士吉田市)への投資を1月29日に実行したと発表した。
1億2000万円を投じ同社の株式の一部を取得。ファンドが安定株主になることで2019年に目指す上場に備えるとともに、将来の円滑な事業承継の下地を作る。
ファンドは両行傘下のちばぎんキャピタル(千葉市)とぶぎんキャピタル(さいたま市)も参加し17年10月に設立した。総額は30億円で、存続期間は10年間。富士山の銘水は、両行が過去に協調融資を実行するなど双方の取引先だったことがきっかけで今回の投資につながった。