2019年2月20日(水)

王子社長「生産も再編」 三菱製紙と資本提携発表

2018/2/6 18:43
保存
共有
印刷
その他

製紙国内最大手の王子ホールディングス(HD)と同6位の三菱製紙は6日、資本・業務提携すると発表した。王子HDは三菱製紙に33%を出資し、持ち分法適用会社とする。出資額は100億円規模。電子媒体の普及や少子高齢化で国内の洋紙需要は減り続けている。厳しい市場環境のなか、生き残りをかけた製紙業界の再編が動き出した。

資本業務提携について記者会見する王子ホールディングスの矢嶋進社長(左)と三菱製紙の鈴木邦夫社長(6日午後、東京都港区)

■「自然の流れで」

同日午後、都内で記者会見した王子HDの矢嶋進社長は「製紙業界は厳しい状況で常に国内再編は頭にあった。三菱製紙とは長い関係があり、自然の流れで組むべきという考えに至った」と述べた。三菱製紙の鈴木邦夫社長は「王子とアライアンスの関係を積み重ね、次は資本関係を持たないとうまく進まないという思いがあった」と出資を仰いだ理由を説明した。

現在、王子HDは三菱製紙に約2%を出資している。両社はすでにバイオマス発電所やティッシュなどの家庭紙分野で提携をしている。今後は原材料の共同調達や物流の効率化、製品のOEM(相手先ブランドによる生産)を進め、それぞれ年間25億円の収益改善効果を見込む。

王子HDは三菱製紙が実施する第三者割当増資を引き受け、約23%の株式を取得する。王子HDはそのほか、明治安田生命保険、三菱東京UFJ銀行や三菱商事などが保有する三菱製紙の株式も相対取引を通じて取得する計画。

矢嶋社長は「生産体制の再編は課題でこれは実行する」と言明。鈴木社長も同調した。王子HDは海外戦略を加速させているが、「海外を攻めるためにも三菱の人材が必要」と話した。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報