三菱重工業の宮永俊一社長は6日の決算説明会で、開発コストがかさむ国産ジェット旅客機「MRJ」について「着実に進歩があった」と強調する一方、「今は(MRJなどの)大きな問題に会社全体で取り組む『戦闘状態』にある。早く対策のめどをつけたい」と語った。
また、社長就任6年目を迎える自身の去就については「戦闘状態の中でリーダーが急に変わるのはどうか。めどがついたらできるだけ早く若返りを図りたい」と説明した。
同日発表した2017年4~12月期の連結決算は、売上高は前年同期比6%増の2兆8514億円。営業利益は17%増の800億円だった。ただ受注高は火力発電機器や商船の低迷から3%減の2兆5776億円となった。営業利益を前期より20%多い1800億円などとする18年3月期の通期の業績予想は据え置いた。