2018年11月21日(水)

ノーベル賞の梶田氏ら会見「日本の研究力低下懸念」

科学&新技術
2018/2/6 10:27
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ノーベル物理学賞受賞者の梶田隆章・東京大学宇宙線研究所長らは6日、研究予算の削減が深刻だとして東京都内で記者会見を開いた。全国の国立大学が共同利用などにあてる研究所の研究予算が2018年度に平均6.6%削減される見通しだとし、文部科学省に改善を求めたことを明らかにした。梶田所長は「日本の研究力をさらに落としかねない状況」と危機感をあらわにした。

会見には、東大地震研究所や北海道大学遺伝子病制御研究所などの所長らが出席した。全国の国立大には、共同利用などの拠点となる研究所が70程度ある。

文科省への要望では、18年度の研究予算が平均6.6%減となるうち、各大学の研究所が手がけるプロジェクト分については20%減を強いられるとして見直しを求めた。

会見では、研究成果を測る指標になる学術論文数の伸びは日本全体が10~15年で2%増に対し、共同利用の研究所を活用した論文数は52%も増えたと指摘。こうした研究所が衰退すれば、日本全体の研究力が低下すると強調した。

東大地震研の小原一成所長は「地震や火山の観測研究をしているが、予算減によって防災への影響が出かねない」と訴えた。

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