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NTTのAI、仙台や広島の方言も聞きとれます

NTTは人工知能(AI)を活用し、方言を文章にする音声認識技術を開発した。AIに例文を学習させて実現した。介護ロボットなどの地方の高齢者を対象とした機器・サービスへの搭載を想定している。日本の方言だけでなく、聞きとりにくいとされる「インド英語」の音声認識技術の研究開発も進めており、対応できる言葉を増やす。

「見たこともなぁ量だったけどね」。これまでに見たことのない数量だったという意味の広島地域の方言。従来のAIに聞きとらせると、「見たことマナー量だったけどね」とテキストに変換していた。

NTTの研究開発部門であるNTTメディアインテリジェンス研究所は札幌、仙台、名古屋、大阪、広島、博多、熊本の7地域の方言をAIに覚えこませた。難解な表現も理解して文章にできるようにした。

スマートフォン(スマホ)やAIスピーカーなど音声認識技術を搭載した機器は増えている。NTTは方言の同技術の商品化を目指しており、介護ロボットや自動運転の公共交通機関など、地方の高齢者向け機器・サービスへの利用を見込む。

音声認識技術は世界のIT(情報技術)企業による競争が激しくなっている。NTTの強みは約40年の研究開発で蓄積したノウハウ。騒音のなかでも音声を認識できるかという国際技術評価で、2015年に25機関のトップを獲得した。

NTTメディアインテリジェンス研究所はインド英語の研究開発にも取り組んでいる。インドはかつて英国領だったことから英語が話されているものの、発音に独特の癖があり、慣れないと聞きとりづらいとされる。AIがテキストに変換できれば、テレビ会議の画面に字幕を流したり、同時通訳したりできる。

13億人を超える人口を抱えて経済成長を続けるインドは、日本企業の進出増加が予想される。ビジネスでのコミュニケーションをしやすくする音声認識技術のニーズも高まりそうだ。

(企業報道部 佐竹実)

[日経産業新聞2018年2月6日付]

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