2018年12月16日(日)

ボーイングとエンブラエル、新会社設立案が浮上
ブラジルメディア報道

2018/2/3 9:03
保存
共有
印刷
その他

【サンパウロ=外山尚之】米ボーイングとブラジルの小型旅客機大手エンブラエルの経営統合を巡り、2社が商用機部門の共同出資会社を設立する案が浮上していることが2日、明らかになった。ブラジルメディアが同日、ボーイングがブラジル政府に対し、同案を提案したと報じた。エンブラエルも「新会社設立を含め、協業について実現可能性を分析している」としており、交渉が前進する可能性もある。

報道によると、ボーイングは1日までに、2社で共同出資会社を設立し、エンブラエルの商用機部門を新会社が管理する案をブラジル政府に提示した。ブラジル政府が安全保障上の理由として懸念を示していた、軍事部門についてはボーイングの関与をなくす。ボーイングは新会社に最大60億ドル(約6600億円)を投資する。

ジュングマン国防相は2日、テレビ番組で「エンブラエルがボーイングと合意することを望んでいる」と発言。同氏がボーイング経営陣に対し、合併以外の方法を提案するように指示していたことを明らかにした。

エンブラエルは2日夜、正式提案は受けていないとしながらも、ブラジル政府を交えてボーイングと交渉していることを認めた。

ブラジル政府はエンブラエルに対し、重要事項に対する拒否権を行使できる「黄金株」を保有している。テメル大統領はこれまで「エンブラエルはブラジルの偉大な象徴だ」として海外企業が同社の経営権を握ることに拒否反応を示し、交渉が難航している。雇用への影響なども考慮した上で、テメル氏が今後どう対応するかが焦点となる。

エンブラエルの株価は2日、前日比4.4%高で取引を終えた。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報