沖縄観光客、ハワイ超え 昨年
沖縄県の2017年の入域観光客数が、同年のハワイの観光客数を初めて上回ったことが分かった。県は既に17年の観光客数を939万人だったと発表済み。1月31日、ハワイの観光当局が17年の実績を公表し、観光客数は938万人だった。ただ平均滞在時間や消費額では沖縄は依然としてハワイに及んでいない。
ハワイ観光当局の発表では17年の観光客数は5%増だった。米国本土、カナダ、日本からの観光客が増えた。クルーズ船の寄港も12%伸びた。
県は19日に17年の入域観光客数を発表。16年比で9%増で過去最高を更新した。国内外の別では外国客が22%増と伸びが顕著だ。直行便やクルーズ船の寄港が増えていることが背景にある。
ハワイ観光当局はあわせて17年の平均滞在時間が8.95日だったと発表した。沖縄は16年度が3.78日で、ハワイの半分以下にとどまっている。観光客の平均消費額も17年のハワイは1787ドル(約19万6千円)で、沖縄の16年度は7万5297円だった。
沖縄はハワイを目標に観光振興に取り組んできた経緯があり、観光客数で抜いたことは一定の節目となる。今後は滞在日数や消費額を増やすため、さらなる観光地としての魅力向上や商品開発、インフラ整備などが必要になりそうだ。