2019年6月17日(月)

記念艦「三笠」、日本海海戦を疑似体験
(ぐるっと首都圏)

2018/2/3 1:00
保存
共有
印刷
その他

神奈川県横須賀市の米海軍横須賀基地の近くの横須賀新港に、ひときわ目を引く巨大な記念艦がある。かつて軍艦として日露戦争などを戦った記念艦「三笠」だ。鋼鉄製の世界最古の軍艦は建造から100年以上たった今も、その雄姿を残している。艦内では日露戦争の日本海海戦をゲームや仮想現実(VR)で疑似体験できる。

バルチック艦隊と戦うゲームも楽しめる

「取りかじいっぱーい!」。艦内のゲーム室では東郷平八郎・連合艦隊司令長官のアニメ映像が命令する。舞台は日本海海戦だ。ロシアのバルチック艦隊を相手に、三笠のかじを切って距離を保ちながら砲弾を放つ。

画面が高精細なうえ、敵の大砲を被弾すると持ち手が揺れるなどリアルなつくりになっている。室内では親子連れなどが楽しんでいた。

三笠は1902年に英国で建造。当時最新鋭の軍艦は日露戦争で連合艦隊の旗艦を務めた。英国の「ヴィクトリー」や米国の「コンスティチューション」とともに世界三大記念艦として知られる。

三笠の出入り口がある上甲板には直径30センチメートル、重さ400キログラムの主砲弾を放つ大砲がある。軍艦では世界初の無線電信室の脇を通りながら進むと、三笠を紹介するビデオ室にたどり着く。東郷が海戦の指揮を執った艦橋からは太平洋を見渡せる。

中甲板に降りるとゲーム室のほか、VRゴーグルを装着して海戦を疑似体験できるコーナーもある。右を向くとバルチック艦隊の砲撃、左は東郷が命令を下す様子が見られる。音声も付いており、臨場感たっぷりだ。

長官公室や士官室、幕僚事務室なども見られ、当時の艦内の住環境を感じ取れる。通路には日露戦争について学べる展示品が並んでいる。

隠れたパワースポットもひそかな人気だ。敵艦に勝利した三笠の戦果にあやかり、中甲板にある神棚の前には手を合わせて拝む来場者の姿が時折みられる。

入場料は大人が600円。営業時間は季節によって異なるが、2月までは午前9時~午後4時半。艦内は30分~1時間ほどで回れる。

三笠周辺の売店では三笠のマークをあしらったキーホルダーや「必勝」の文字が入った手拭い、長い洋上生活で栄養不足に陥る海軍兵士の脚気(かっけ)を防止するために考案したとされる「海軍カレー」も販売している。三笠の広報担当者は「日本の近代化の躍動をぜひ体験してほしい」と話している。

(横浜支局 宮川克也)

保存
共有
印刷
その他

関連キーワード

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報