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音と振動、まるで試合会場 BリーグでPV実験

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2018/2/6 6:30
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バスケットボール男子Bリーグのオールスターゲームが1月14日に熊本県立総合体育館で行われた。これに合わせ、Bリーグと富士通が東京・恵比寿で「世界初」というパブリックビューイング(PV)イベントを開催した。情報通信技術(ICT)機器を駆使し、まるで試合会場にいるかのように音や振動を再現した。客単価5500円という強気の設定だったが、チケットは即完売で来場者の満足度も高かったよう。Bリーグはこうした観戦スタイルを将来の新たな収益源に成長させたい考えだ。

熊本でのBリーグオールスターゲームに合わせて東京・恵比寿で開催された「次世代型ライブビューイング」ではMCが会場を盛り上げた=Bリーグ提供

熊本でのBリーグオールスターゲームに合わせて東京・恵比寿で開催された「次世代型ライブビューイング」ではMCが会場を盛り上げた=Bリーグ提供

「さあ、盛り上がっていこう!」。恵比寿ガーデンプレイス(東京・渋谷)のホールがまばゆいライトに照らされた。

熊本の試合に東京から歓声

大音量で音楽が流れる中、進行役がマイクを片手にあおると、集まった約520人が大歓声で応える。550インチの特大画面に映るのは、熊本で開催中のBリーグ・オールスターゲーム。お目当ての選手がダンクや3点シュートを決めると、観客はハイタッチや拍手で盛り上がった。

ここまでなら他競技でもおなじみのPVとさほど変わらないが、BリーグのICTサービスパートナーを務める富士通が「過去に例のない『次世代型ライブビューイング』」とうたった仕掛けは、とことんリアルさを追求した音や振動にある。

「ここで試合しているみたいじゃない?」。試合が始まって、恵比寿の来場者をまず驚かせたのが会場に響くドリブルの音。恵比寿のホールにも小さなバスケットコートが再現され、音響は熊本での試合展開と連動。選手が画面の右から左へドリブルで進むと、恵比寿の会場でも左側にいる人には少しずつドリブル音が大きく聞こえ、選手が近づいてくる感覚を味わえるのだ。

シューズの音、ドリブルの振動

会場の両端の床裏に設置された「振動アクチュエーター」で熊本でのボールの弾みを再現した

会場の両端の床裏に設置された「振動アクチュエーター」で熊本でのボールの弾みを再現した

秘密は熊本会場に設置された計52本もの集音マイクにある。床下に設置された32本がドリブルやシューズと床がこすれる「キュッ」という音を集め、コートサイドや天井の20本が熊本に詰めかけた3000人超の歓声を拾う。これを恵比寿のホールにいる技術者が加工し、場内にある20個のスピーカーの音量を調整する。ドリブルの音を強調する場合は、一緒に録音された歓声などを同社の独自技術で除去するなどし、臨場感を高めたという。

実際にコート脇で試合を見ていれば感じるであろう、ボールの弾みに伴う足元からの振動の再現も試みた。恵比寿会場の両サイドの床を一段高くし、裏に「振動アクチュエーター」と呼ばれる機器を設置。画面上の選手たちが一方のサイドに近づくと、会場の床も揺れて振動が大きく感じられ、離れていくと小さくなるという仕掛けだ。

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