2018年4月22日(日)

NISCがセキュリティー啓発月間 成功事例を共有

科学&新技術
BP速報
2018/2/2 20:00
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ITpro

 内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)は、サイバーセキュリティー月間のキックオフサミットを2018年2月1日に開催した。政府はサイバーセキュリティーに対する取り組みを重点的に推進するため、2月1日から3月18日までを「サイバーセキュリティ月間」としている。キックオフサミットは、東京・六本木の「ニコファーレ」で開催。ニコニコ生放送でも中継された。

イベントであいさつする東京電機大学学長の安田浩氏

イベントであいさつする東京電機大学学長の安田浩氏

 全国5地域と中継して実施した「全国津々浦々・サイバーセキュリティ普及啓発」では、子供や親世代、高齢者に対し、インターネットの安全に関していかに普及・啓発していくかのベストプラクティスを共有した。

 大阪府堺市の「パソコンボランティアWing」の吉田恵子氏は、現在セキュリティー啓発を前面に押し出したイベントを実施している。2011年にパソコン講師4人で立ち上げたWingだが、需要はセキュリティー関連のイベントに移っているとした。「子供たちがどんどんスマートフォン(スマホ)などを使いこなす一方、保護者やその上の世代は置いてけぼり」と話し、子供と親世代でともに勉強していくことが重要とする。スマホの所有が低年齢化していることも言及。「小学校入学と同時に、子供用の携帯電話ではなく、いきなりスマホというケースが増えている」という。

 啓発活動は「もうからない」との発言もあった。ビジネスとしての民間企業のニーズは高まるが、草の根の啓発活動における人材は「ボランティアが中心」(吉田氏)と運営の厳しさにも言及した。

 資金が集まりづらい啓蒙活動なだけに、自治体などの協力も重要になってくるという。長崎県立大学の加藤雅彦教授は、長崎県が県を挙げてセキュリティーに関して注力していると話した。加藤氏が所属する情報セキュリティ学科も2017年に新設されたばかりだ。一方で、学生が大学の卒業後、福岡県や東京都の就職先に流れることについての危機感も吐露。県を挙げた企業誘致のような活動も展開している実態を紹介した。

 北海道情報セキュリティ勉強会の八巻正行氏は、知識や啓蒙の大切さは当然としながらも、それ以前に親子のコミュニケーションの大切さを身に染みて感じていると話した。「特に田舎のほうだと親子間の会話ができていたり、地域のつながりが強かったりするので、ネット利用についてもしっかりと会話されているケースが多い」と地方ならではの特徴も挙げた。

(日経コンピュータ 染原睦美)

[ITpro 2018年2月1日掲載]

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