2019年3月23日(土)

ANAHD、アジア全域でLCC 22年度に売り上げ倍増

2018/2/1 19:19
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ANAホールディングス(HD)はアジア全域に格安航空会社(LCC)網を広げる。タイなど訪日客の多い東南アジアを中心に、航続距離の長い路線を増やし、アジア需要を取り込む。2022年度にLCC事業の売上高は17年度見通し比で2倍に引き上げる。だが、LCCの競争は激化しており、アジアでの事業拡大には一層の強化策が必要となりそうだ。

ピーチ・アビエーションもアジア路線を増やす見込み

1日に公表した18~22年度の中期経営戦略で、中距離LCCの強化を表明した。LCC部門の売上高は17年度の960億円から、22年度には2000億円弱になるとみられる。同日記者会見した芝田浩二上席執行役員は「将来的に片道9時間の距離を想定している」と述べ、東南アジアなどのほか、インドも含むアジア全域をカバーする路線網を構築する方針だ。

現在ANAHDの傘下のLCCにはピーチ・アビエーションとバニラ・エアがある。芝田上席執行役員は「全日本空輸にとって空白だった領域をピーチとバニラで取り込みたい」と語った。

ピーチは関西国際空港や那覇空港を拠点と位置付けて、路線網を拡大しているものの、就航先は中国や韓国、台湾などに限られていた。那覇―バンコク路線はあるものの、東南アジアの需要は取り込めていなかった。バニラは成田―フィリピン・セブ線などを運航するにとどまっていた。

ANAHDは中距離LCCではまず需要の高い路線から開設する方針を示しており、ベトナムやタイ、インドネシア、インドなどの都市が候補になりそうだ。また、LCC系の機材数は22年度に17年度比20機増の約55機にする計画だ。

アジアの航空旅客輸送需要は今後20年、年間5%超で増加すると見込まれている。ただ、東南アジアではLCCのシェアが6割程度とされ、日本の1割程度と比べると大きい。インドネシア・エアアジアXが5月に成田―インドネシア・ジャカルタ線を就航するほか、日本航空もベトナムのLCC大手ベトジェットエアと提携するなど競争は激しくなっている。

ANAHDが同日併せて発表した17年4~12月期の連結決算は売上高が前年同期比12%増の1兆4908億円、純利益が77%増の1529億円と同期間の過去最高を更新。積極的に拡大した路線網で国内外の旺盛な旅客需要を取り込み、着実に収益を伸ばした。

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