2018年6月19日(火)

次期駐韓大使の起用見送り 揺れるトランプ外交を象徴

2018/2/1 20:00
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 【ワシントン=永沢毅】トランプ米政権が次期駐韓大使に起用を内定していたビクター・チャ氏の人事案が白紙になったことが1日、分かった。米韓関係筋が明らかにした。トランプ政権が検討する北朝鮮への限定的な攻撃案について、チャ氏が同意できないことなどが理由だ。いったん韓国政府に起用方針を伝えたが、その後に白紙に戻すと連絡した。内定済みの大使人事を覆すのは異例のこと。トランプ政権の定まらない外交を改めて象徴する事態となった。

 チャ氏は、ブッシュ(子)政権で北朝鮮の核問題を巡る6カ国協議の次席代表や国家安全保障会議(NSC)アジア部長を務めた。ジョージタウン大教授や米戦略国際問題研究所(CSIS)韓国部長も歴任し、北朝鮮政策の専門家として知られる。チャ氏は北朝鮮への限定攻撃に否定的だったことに加え、トランプ政権が進める米韓自由貿易協定(FTA)の再交渉にも慎重な立場を示していた。

 米国の駐韓大使は2017年1月に前任のリッパート大使が退任して以降、空席が続く。トランプ政権はチャ氏の起用見送りを受けて、後任の調整を急ぐ方針だ。しかし、北朝鮮による核・ミサイル問題が深刻になるなか、対北朝鮮政策に関わる政権高官の空席が長期化すれば、すれ違いの目立つ韓国との協調関係の修復などに一段と支障をきたすとの懸念も出ている。

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