KDDIの4~12月期、純利益4%増 格安スマホ好調
KDDIが31日発表した2017年4~12月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比4%増の4905億円だった。UQモバイルなど傘下の格安スマートフォン(スマホ)の契約数が伸びたほか、決済、ネット通販も好調。他の格安スマホへの顧客流出を防ぐための費用を吸収した。
売上高は7%増の3兆7600億円。格安スマホの伸びに加え、主力のauブランドでデータ通信の大容量プランへの切り替えが進んだのも寄与した。月々のデータ使用量に応じて料金が自動的に変わるプランを導入したことなどで、auの契約数は減少傾向に歯止めがかかりつつある。営業利益は5%増の8137億円だった。
KDDIは19年3月期の営業利益を、今期予想に比べ約1割多い1兆円程度とする方針を掲げている。31日に記者会見した田中孝司社長は「来期も着実に実績を出すことが経営のコミットメント(必達目標)」と話した。