LINE、仮想通貨参入 携帯事業にソフトバンク出資
対話アプリのLINEは31日、仮想通貨の取引などを手掛ける金融子会社を設立したと発表した。LINEのアプリ経由で「ビットコイン」などの仮想通貨の売買をできるようにし、スマートフォン(スマホ)のアプリを使った決済サービスとも連動させる。
新設した金融子会社「LINEフィナンシャル」の資本金は50億円。サービスの開始時期は未定だが、すでに金融庁に仮想通貨交換業の登録を申請しており、登録後に仮想通貨の売買のサービスを開始したい考えだ。新会社は仮想通貨に使われる基盤技術「ブロックチェーン」の開発のほか、ローンや保険などの金融商品の販売も手掛ける。
同日、仮想移動体通信事業者(MVNO)としてLINEが手掛ける携帯電話事業で、ソフトバンクグループ傘下のソフトバンクと戦略提携することで基本合意したとも発表した。携帯子会社LINEモバイルの事業をソフトバンクと共同で展開する。
LINEモバイルが実施する第三者割当増資をソフトバンクが引き受ける。増資後の出資比率はソフトバンクが51%、LINEが49%となる。LINEモバイルの嘉戸彩乃社長は留任する。LINEモバイルは2016年9月にサービスを開始した。LINEの国内MVNO市場でののシェアは約2%にとどまっているとみられる。