2018年12月16日(日)

長寿研・島津、アルツハイマー病の原因物質 高精度に検出

2018/2/1 3:00
保存
共有
印刷
その他

国立長寿医療研究センターと島津製作所は、アルツハイマー病の原因となる物質を血液中から90%程度の精度で検出する技術を確立した。島津製作所の田中耕一シニアフェローがノーベル賞を受賞した質量分析技術で調べる。脳内に原因物質が異常に蓄積されているか否かが早い段階で分かり、治療薬や予防薬開発につながる。英科学誌「ネイチャー(電子版)」に1日、掲載される。

65歳以上の認知症患者数は462万人(2012年)で、6~7割がアルツハイマー病とみられている。原因物質の1つに、アミロイドベータ(β)と呼ぶたんぱく質がある。発症する20年以上前から脳内にたまり始めるとされるが、簡単に検出する方法がなかった。

新手法は採血後の血液から、質量がわずかに違う複数のアミロイドβ関連のペプチド(たんぱく断片)を調べる。それぞれの割合からアミロイドβが脳内に異常に蓄積しているかが分かる。

日本とオーストラリアの患者などで分析した。陽電子放射断層撮影装置(PET)で脳内を調べた場合と比べ、新手法の検出精度は90%程度と高かった。

アルツハイマー病の根本的な治療薬や予防薬はまだ開発されていない。田中シニアフェローは「治療薬や予防薬の臨床試験をする際、分析サービスを提供できれば」と話している。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報