競馬実況アナ日記

フォローする

年に1度の晴れ舞台 毎年緊張のJRA賞授賞式

(2/2ページ)
2018/2/3 6:30
保存
共有
印刷
その他

こうしてみると、実況、特にG1レースへの準備と、やっていることは、それほど大きく変わりません。ですが、一つ決定的に違うことがあります。それは身だしなみについてです。

年度代表馬に選ばれたキタサンブラック関係者への共同記者会見を仕切るのも司会者の仕事(左から清水久詞調教師、北島三郎さん、武豊騎手)

年度代表馬に選ばれたキタサンブラック関係者への共同記者会見を仕切るのも司会者の仕事(左から清水久詞調教師、北島三郎さん、武豊騎手)

衣装はタキシードです。タキシードを着る機会など、それまで全くありませんでしたし、この仕事がなければ用意することもなかったと思います。もしかしたら、一生着ることもなかったかもしれません。私にとってタキシードは、この場のための衣装であり、基本的には1年に1回(たまに複数回)、この日だけ着る物となっています。ですから袖を通すと、ものすごく気持ちが引き締まります。直前に髪の毛もスッキリさせて、とにかく失礼のないようにと、逆算しながら当日に臨みます。

あっという間の1時間30分

式の当日は、午前中にホテルに入り、打ち合わせ(確認)の後、全体リハーサルを行います。式の会場に入ると、その厳かな雰囲気に触れ、一気に気持ちも高まります。そしてリハーサルは、最初から最後まで、もろもろの確認をしながら、本番同様に全てを通して行います。ですから、結構な時間がかかり、最初の年は、これだけでかなり疲れてしまいましたが、最後の確認という意味でも、非常に重要な作業です。

これが終わると、着替えなどをして、あっという間に本番がスタートします。気がつくと、式は最後の年度代表馬の表彰を迎えています。トータル1時間30分弱。このわずかな時間にもかかわらず、同じ姿勢で立ち続けていたことや緊張のためか、式が終わると足がすっかり固まってしまい、一瞬ではありますが、うまく歩けない状態にまでなってしまいます。これは毎年のことで、自分でも不思議に思います。

すぐさま今度は会場を移して、受賞記念パーティーの司会です。足をほぐして、気持ちを切り替えて、残りの仕事をこなします。パーティーは、式から一転して、歓談で和やかな雰囲気に包まれ、式のときのように、常に司会台に張り付いている必要はありません。ですが何かあったときにすぐ対応できるよう、会場内で、関係者にごあいさつさせていただいたりしながら過ごしています。冒頭で触れた各メディアの取材も、歓談の合間に、この場で行われます。

石橋脩騎手にインタビューする鈴木淑子さん。ラジオの取材はこんな感じです

石橋脩騎手にインタビューする鈴木淑子さん。ラジオの取材はこんな感じです

ちなみに、我がラジオNIKKEIからは、毎週金曜午後8時30分から放送中の「鈴木淑子の地球は競馬でまわってる」のパーソナリティーである鈴木淑子さんが、ディレクターの佐藤泉アナとともに、受賞関係者へのインタビューを多数行いました。この模様は2月2日(金)、すでに放送されていますが、スマートフォンやパソコンで聴けるラジコならタイムフリーで1週間、番組ホームページからオンデマンドならいつでもお聴きいただけますので、是非聞いてみてください。

参加した関係者の誰もが「また来年も、この場に来られるようにしたい」と口にするJRA賞授賞式。1年後、どの人馬が選出され、この場に参加しているのでしょうか。その戦いは、もう既に始まっています。2018年、今年も白熱した競馬の展開を楽しみにしています。

(ラジオNIKKEIアナウンサー 中野雷太)

競馬実況アナ日記をMyニュースでまとめ読み
フォローする

  • 前へ
  • 1
  • 2

日経電子版が最長2月末まで無料!
初割は1/24締切!無料期間中の解約OK!

保存
共有
印刷
その他

競馬のコラム

電子版トップスポーツトップ

競馬実況アナ日記 一覧

フォローする
香港カップをウインブライトで制し、喜ぶ松岡騎手

 毎年12月に行われる香港国際競走。昨年後半、香港では「逃亡犯条例」改正案への反発に端を発したデモが過激化しました。民主派のデモ隊と警察との衝突や空港の占拠などが報じられ、香港国際競走の開催にも影響が …続き (1/18)

大規模改修工事が行われる京都競馬場の完成予想図(JRA提供)JRA提供

 明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。2020年は待ちに待った東京オリンピックイヤー。日本にとって大きな一年になることは間違いない。では、20年の中央競馬はどうなるのか? …続き (1/4)

日本から3頭が参戦した凱旋門賞の本馬場入場。結果は惨敗…

 2019年の競馬界を振り返るとやはり、海外での日本馬の活躍が印象深かった。特に、記憶に新しいのは12月8日の香港国際競走。01年以来となる1日3勝は「日本馬強し」を世界に強烈にアピールした。日本馬に …続き (2019/12/21)

ハイライト・スポーツ

[PR]