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全盲スイマーを仲間ら支援 チーム結成、夢は東京パラ

競泳で2020年東京パラリンピック出場を目指す全盲の山本浩二さん(29)=北海道函館市=を支援しようと、有志がチームを結成した。17年5月に8人で始まったチームは18人に増え、山本さんは「サポート環境が自分の強みだ」と力を込める。

コーチ(左)と話す全盲スイマーの山本浩二さん(17日、北海道函館市)=共同

1月中旬の夜、函館市の市民プールで一般のスイマーに交じり、黙々と泳ぐ山本さんの姿があった。50メートルプールの両端で、2人のコーチが見守る。力泳する山本さんが壁に近づくと、先端にスポンジのついた棒で後頭部を軽く突いて合図していた。山本さんは「ぶつからず思い切り泳げる」と充実した表情だ。

障害者支援施設の教官の仕事後、週5日、約2時間の練習をこなす。この日はクロールや背泳ぎ、バタフライ、平泳ぎのフォームを確認した。普段は4800メートルを泳ぐ。

メンバーは水泳の指導歴約40年のコーチや理学療法士たち。交代で最低2人が山本さんの練習に同行する。メンバーで脳性まひを患う北斗市職員、立林正樹さん(37)は「常に練習できる環境を整えている」と胸を張る。立林さんもかつてはパラリンピック選手を目指し、今はその夢を山本さんに託す。

愛知県豊橋市出身の山本さんは6歳で水泳を始め、10歳で網膜色素変性症と診断された。高校入学後、暗い場所で視力が低下する「夜盲」になり、24歳で失明した。スポーツとは縁遠い日々になったが、12年夏、メダリストを数多く育てた寺西真人さん(58)に出会ったのが転機のきっかけに。「競泳やろうぜ」と繰り返し誘われたのを意気に感じ、「もう一度チャレンジしよう」と活動を再開した。

10月のアジアパラ大会出場を目指し、3月に静岡県富士市で開かれるパラ水泳春季記録会に向け追い込んでいる。チーム代表で函館市体育協会理事、近藤良一さん(67)は「どうすれば彼のタイムが伸びるか。これに向かってチーム全員で頑張りたい」と意気込んだ。〔共同〕

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