2019年8月25日(日)

スズキの17年世界生産、インドが不振の中国補う

2018/1/30 23:00
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スズキが30日発表した2017年の四輪車生産・販売統計(速報値)は世界生産が前年比12%増の330万2336台となり、2年ぶりに過去最高を更新した。市場拡大が続くインドの生産が大きく伸びて中国などでの不振をカバーした。静岡県内に工場が集中している国内生産も堅調な国内販売や輸出を反映して好調だった。

相良工場(牧之原市)では国内と輸出向けの小型車生産が好調だ

海外生産は8%増の231万4799台と6年連続で増加した。このうち主力のインドは14%増の173万2407台で過去最高を更新した。インドの17年の新車販売は401万台と10%伸び、ドイツを抜き中国と米国、日本に次ぐ世界4位の市場に成長した。インドの乗用車市場で5割近いシェアを持つ子会社のマルチ・スズキの生産・販売が伸びている。

インド仕様のコンパクトSUV(多目的スポーツ車)「ビターラ・ブレッツァ」や、新型セダン「ディザイア」などの販売が好調。西部グジャラート州で全額出資子会社のスズキ・モーター・グジャラートが立ち上げた新工場も17年2月から生産を開始し、供給能力を高めている。

一方、中国での生産は前年比31%減の9万9618台と不振。大型車が売れ筋の市場で、小型車中心のスズキは苦戦している。インドネシアやタイは前年並みの生産で、インドの好調が他の地域での不振や伸び悩みをカバーしたかたちだ。

国内生産は前年比24%増の98万7537台で3年ぶりに増加に転じた。主力の軽自動車が回復してきたことに加え、小型車の生産も国内と欧州市場向けが好調だった。

国内販売は軽自動車が前年比7%増の55万6295台と3年ぶりに増加に転じた。17年2月に新型車を投入した「ワゴンR」や12月に刷新した「スペーシア」が好調だった。登録車は小型車が1月に新型車を投入した「スイフト」などが好調で、7%増の10万9584台だった。2年連続で10万台の大台を超えて過去最高を更新した。

小型車を生産する相良工場(牧之原市)は欧州などに輸出する「スイフト」や「イグニス」も好調だ。ハンガリーからスイフトの生産を相良工場に移管したこともあり、輸出向けの生産は前年比76%増の20万6744台と7年ぶりに増加した。

スズキの国内生産のピークはリーマン・ショック前の07年の121万8297台。当時、年間40万台を超えていた輸出は需要減と海外生産へのシフトで大きく減った。足元では回復しつつあるが、インドなど海外生産の拡大で成長する構図になっている。

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