2018年4月27日(金)

NAFTA再交渉、3月妥結は不透明に 自動車貿易で対立解けず

トランプ政権
北米
2018/1/30 5:29
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 【モントリオール=鳳山太成】米国、カナダ、メキシコの3カ国による北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の第6回会合は29日、7日間の日程を終え、閉幕した。トランプ米政権が貿易赤字を減らすために固執している自動車貿易の規則変更を巡って対立が解けなかった。メキシコの大統領選が本格化する3月までの妥結を目指していたが不透明になった。

29日、会合を終えて記者会見する米、カナダ、メキシコの代表(モントリオール)=ロイター

NAFTA再交渉の会合後に記者会見するメキシコ、カナダ、米国の担当閣僚(29日、モントリオール)

 今回はカナダのモントリオールで23日から開いた。次回は2月下旬にメキシコシティで開く。その次の会合は3月下旬か4月上旬にワシントンで開く方針だ。

 焦点となったのは、米国が昨秋の第4回会合で提案した自動車の「原産地規則」の変更だ。域内の関税がゼロになる条件として米国製部材を50%以上使う条項を求めた。域内3カ国に分散したサプライチェーンに混乱をもたらすとしてカナダとメキシコが反対し、協議が難航していた。

 カナダは今回の会合で事態打開へ対案を出した。どの程度「米国産」かを計算する際に米国が強い分野である知的財産や研究成果も含める仕組みを提案した。カナダのフリーランド外相は「両国の産業界も歓迎している手法だ」と理解を求めたが、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は「米国などの雇用増につながらない。逆効果だ」と否定した。

 今回3カ国は定例の共同声明を発表せず、3月としてきた妥結目標について明確に先送りはしなかった。ライトハイザー氏はいくつかの進展があったとしながらも「(交渉ペースは)非常に遅い。もっと早く進めなければいけない」と述べた。自動車貿易のほかにも対立点が多く残っている。

 トランプ大統領はNAFTAが米国に有利な協定に変わらなければ、離脱すると言明している。米国は交渉を今後も続けるが、NAFTA存続を巡って不透明な情勢が続くことになる。

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