2019年6月27日(木)

最適なネット広告研究 富士通・リクルート系

2018/1/29 19:46
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富士通は29日、リクルートコミュニケーションズと共同で富士通が量子コンピューター(QC)に着想を得て独自開発した高性能半導体「デジタルアニーラ」を使ってインターネット広告配信の精度を高める研究を始めると発表した。消費者の趣味嗜好から最適な広告をスマートフォンなどに表示する。リクルートコミュニケーションズはカナダのDウエーブ・システムズのQCを使った研究も進めているが、富士通とも連携してマーケティング技術の高度化を目指す。

デジタルアニーラは膨大な組み合わせの中から最適な選択肢を探す計算を高速で解くことを得意としている。QCをヒントにコンピューター内部で素子同士が自由に信号をやりとりできる全結合型の構造を採用した。

リクルートコミュニケーションズとデジタルアニーラを使って消費者が欲しがる最適な商品を、ネットの閲覧履歴や大量の行動履歴分析する技術を開発する。

広告のレコメンド機能や需要予測はすでにあるが、従来型コンピューターが大量データを全て分析するのは限界があった。共同研究ではカナダの1Qビット(バンクーバー市)が開発した量子コンピューター向けのソフトと組み合わせ、クラウド形式で提供する。まず基礎技術を確立し、ビジネス展開ができるかどうか検討する。

ネット広告などの組み合わせ最適化問題は大量のデータ処理を必要なため、QCを活用しようとする動きが広がっている。ただ極低温で稼働させる必要があったり、量子状態を長く維持したりするのがまだ難しい。

デジタルアニーラはQCが得意とする組み合わせ最適化問題の計算に特化したハードウエア。量子現象ではなく既存の半導体を使うため、常温で安定稼働する。リクルートコミュニケーションズのほか、三菱UFJ信託銀行など金融分野でも共同研究を進めている。

富士通はデジタルアニーラ関連の技術者を現在の200人から2020年度までに2倍に増やす計画だ。

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