生乳生産、18年度は0.5%減 農家の高齢化響く
牛乳や乳製品の生産者団体やメーカー団体で構成するJミルク(東京・中央)は26日、2018年度の生乳生産量が17年度比0.5%減の725万6000トンになるとの見通しを発表した。北海道は生産量の回復を見込むものの、農家の高齢化で他地域で減少が続くとみている。
北海道を除く都府県は高齢化や後継者不足が影響し、同2.9%減の327万9000トンと見込む。一方、北海道は同1.6%増の397万6000トンと予想。生産の主力となる2~4歳の乳用牛の頭数が増加する見込みで「頭数を増やす取り組みの成果が出始めている」(Jミルク)。
近年問題になっていたバター不足は輸入による確保に伴って、17年度に続き18年度も発生しない見込み。農林水産省は同日、18年度のバターの輸入枠を今年度と同量とすると発表した。