三菱UFJ銀、フィリピン投資委員会と投資促進協定
【マニラ=遠藤淳】三菱東京UFJ銀行は26日、フィリピンの提携先銀行のセキュリティバンクとともに同国投資委員会(BOI)と企業の投資促進に関する協定を結んだ。日本企業に協業先の候補となるフィリピンの企業を紹介し、現地への進出を支援する。
三菱UFJ銀が日本で開く投資セミナーにBOIが高官を派遣したり、3者で情報交換をしたりして日本企業が円滑にフィリピンに進出できるようにする。三菱UFJ銀はセキュリティバンクのネットワークを活用。出資規制などにより外資単独で進出するのが難しい小売りや不動産、サービスなどの企業の投資を促す考えだ。
三菱UFJ銀は2010年にBOIと同様の協定を結んだ。16年にセキュリティバンクの株式の約20%を取得、業務提携を結んだのを受け、新たに3者で締結した。外資誘致に取り組むBOIとの協定に、現地企業を主な顧客とする地場銀行が加わるのは初めてとみられる。