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ロードカナロア、初年度産駒から勝ち星量産
血統の勢力図塗り替えも

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2018/1/27 6:30
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種牡馬ロードカナロア(10歳)の産駒が好調だ。初年度産駒となる今年の3歳世代が昨夏のデビュー以降、勝ち星を量産。8日のシンザン記念(G3、京都芝1600メートル)ではアーモンドアイ(牝、美浦・国枝栄厩舎)が同産駒初となる重賞制覇を果たした。ロードカナロアは2012~13年に国内外で1200~1600メートルのG1を6勝した短距離王。自身の高い能力を産駒にも伝えている。日本国内で主流となっているサンデーサイレンスの血が入っておらず、サンデー系の繁殖牝馬との配合がしやすい血統面での強みもあり、今後、日本の血統の勢力図を塗り替える可能性もある。

アーモンドアイがシンザン記念(G3)を勝ち、ロードカナロア産駒初の重賞制覇を飾った=JRA提供

アーモンドアイがシンザン記念(G3)を勝ち、ロードカナロア産駒初の重賞制覇を飾った=JRA提供

ロードカナロアは12年9月のスプリンターズステークス(中山)を皮切りに13年末の引退まで、芝1200メートルのG1で5勝を挙げた快足馬。現地の短距離馬のレベルが高く、日本馬にとって高い壁となっていた香港スプリントを2連覇した実績は秀逸で、特に13年は2着馬に5馬身差をつける圧勝だった。同年春には芝1600メートルの安田記念(G1、東京)でも勝った。日本競馬史上、最強クラスの1頭であり、13年には短距離馬としては珍しく、年度代表馬にも選ばれている。

産駒は昨年の中央競馬の2歳戦で86頭がデビューし、30頭が勝ち上がった。勝ち星の数は37。これは10年に産駒がデビューしたディープインパクトの41勝に次ぐ、初年度産駒の2歳戦での勝利数、史上2位の記録である。2歳戦の始まった6月最初の週に早速、ステルヴィオ(牡、美浦・木村哲也厩舎)が新馬戦を勝ち、以後もコンスタントに産駒が勝ち上がった。芝1600メートルの2歳王者決定戦、朝日杯フューチュリティステークス(阪神)では、出走したステルヴィオ、ダノンスマッシュ(牡、栗東・安田隆行厩舎)がそれぞれ2、5着に入るなど、G1でも産駒が好走。中央の2歳戦での種牡馬ランキングでは2位に入った。

「落ち着きあって学習能力高い」

ロードカナロアを現役時代に管理し、同産駒でも全国の調教師で最も多い7勝を挙げる安田隆行調教師は「落ち着きがあって、学習能力が高い。騎手との折り合いがつきやすく、レースで上手に走る馬が多い」とロードカナロア産駒の共通した長所を語る。

短距離型の種牡馬の産駒はスピードに任せて逃げを打ち、そのまま押し切ってしまう、一本調子な競馬をするケースが目立つ。だが、ロードカナロアの産駒は馬群で力を温存し、最後の直線で抜け出す、センスのよいレースをする馬が多い。実際、昨年の2歳戦で記録した37勝のうち、逃げ切りは4勝だけである。ロードカナロア自身も現役時代は折り合いに問題がなく、しっかりとした末脚も使えた。能力の高さも含め、「父親のいいところを受け継いでいる産駒が多い」と安田調教師はいう。

ロードカナロア自身はデビューが2歳時の年末と遅く、6つのG1勝利は全て4歳秋以降と、本格化したのは古馬になってからだった。産駒は父と比べると早い時期から活躍している。父譲りの成長力が今後、発揮されれば「さらに飛躍できる」と安田調教師は期待する。

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