2018年2月18日(日)

地方鉄道の技術維持困難 脱線2件、安全委が言及

社会
2018/1/25 10:00
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 運輸安全委員会は25日、紀州鉄道と熊本電鉄で昨年1~2月にそれぞれ起きた脱線事故の報告書を公表した。いずれも軌間(2本のレールの間隔)が大きく開いていたことが原因と指摘。その上で「地方鉄道に共通する課題として、整備の技術力を維持、向上させることが困難になっている」と、事故の背景事情に言及した。

 紀州鉄道は昨年1月22日、1両編成の列車が和歌山県御坊市の御坊―学門間を走行中にカーブで脱線。熊本電鉄は昨年2月22日、2両編成の電車が熊本市の藤崎線藤崎宮前―黒髪町間のカーブで脱線した。いずれもけが人はなかった。

 報告書によると、木製の枕木の腐食や割れ(紀州鉄道)、レール締結装置の不良(熊本電鉄)により、いずれも軌間が広がっていた。2社とも社内規定に基づくメンテナンスを実施していたが、作業員が危険性を十分に認識していなかった。

 安全委は、社員教育の充実を求めるとともに、木製からコンクリート製の枕木への切り替えが確実な対策だと指摘した。〔共同〕

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